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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十一話 自由惑星同盟の転生者たちが迎撃作戦に加わります。
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ゲンシュティン中将が声をかける。
「あなたもここに残ってちょうだい。・・・・その声音からすると、あなたたちは知り合いだったわけね?」
「いえ、正確に言えば、私だけが存じ上げていましたよ。この方は私の名前をご存じなかったわけですから」
「どういうことかしら?」
コーデリア・シンフォニー中将は、金髪の中に一房のプラチナブロンドの髪をきらめかせながら、優雅に一礼した。緑色の瞳が一瞬少女のようにキラッと光る。
「改めまして、私は第三十艦隊を任されています、コーデリア・シンフォニー中将です。妃殿下方に置かれましては、ご機嫌麗しく」
「私はこの国では単なる亡命者。その殿下という言葉は慎んでもらえないかしら?それで、要件は?・・・・ちょっと待って」
ウィトゲンシュティン中将はコーデリア・シンフォニー中将をまじまじと見た。
「今、あなたは妃殿下『方』と言わなかった?」
「―――!!」
カロリーネ皇女殿下は思わず声を上げそうになったが、それを何とかこらえた。
「ええ、もしかしてご存じなかったのですか?そうでしたらそれは失礼を」
「・・・・・・・」
ウィトゲンシュティン中将はカロリーネ皇女殿下を見た。その顔がみるみるうちに険しさを増していくのをカロリーネ皇女殿下はじっと見守るしかなかった。
「・・・・だいぶ以前、軍情報部ではゴールデンバウム王朝の偽姫君の話が出ていたわ。ゴールデンバウム王朝の継承者の一人であるカロリーネ・フォン・ゴールデンバウムが偽姫の疑惑を受け、忽然と姿を消したそうね」
「・・・・・・・」
「それがあなただったということなのね」
「・・・・・・・」
カロリーネ皇女殿下はウィトゲンシュティン中将から発せられるオーラに身を縮めていた。それはそうだろう。自分がエルクの称号を帯びるほどのゴールデンバウム王朝の重鎮で有り、自由惑星同盟における亡命者の家長を自称していた矢先、偽姫とはいえこんな厄介な存在がいることを知ったら、良い気持ちはしないだろう。
「・・・・私は知っていたわよ」
カロリーネ皇女殿下ははっとした。ウィトゲンシュティン中将が先程までの表情を消している。
「私にも伝手はあるわ。情報網というものではないけれど、銀河帝国においてカロリーネ・フォン・ゴールデンバウムが亡命したことは知っていたわ。そしてあなたが軍属になったこともね」
「・・・・ご存じだったのですか」
カロリーネ皇女殿下はウィトゲンシュティン中将を呆然と見つめた。
「ただでさえ亡命者は肩身の狭い思いをしてこの地に暮らしているわ。けれど、あなたはその中でも自分の身分を隠して生きてこなければならなかった。亡命者には帝国を追われた旧貴族や官僚が多いの。ゴールデンバウム王朝の象徴ともいうべ
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