第五十二話 おせちひのきしんその五
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「詰め所でおつとめ着に着替えて」
「そう、そうして皆神殿本部に集まって」
「それからよ」
ようぼくにならせてもらうのです。
「だから今回のおせちひのきしんはね」
「凄く大事よね」
「もう一生ものよ」
こう言っていいまでのものです。
「それで後はね」
「卒業式よね」
「私卒業してもね」
ここで皆に言いました。
「おぢばに残るけれどね」
「ちっち大学受かったからね」
「今度は詰所に住ませてもらってよね」
「あそこでひのきしんさせてもらいながら学校に通うのよね」
「そうさせてもらうのよね」
「そうなの。けれど皆も残る娘結構いるでしょ」
逆に皆に聞き返しました。
「そうでしょ」
「私は帰るけれどね」
「私は残るわ」
「私もね」
この辺りはそれぞれでした、それぞれの事情があります。けれど元々おぢばにいる娘もいたりしましてその娘はこう言いました。
「私はずっとよ」
「あっ、そうよね」
「そう、私はね」
こう私に答えてくれました。そんなお話をしてから一旦整列してひのきしん開始です、それではじまったひのきしんはといいますと。
お雑煮をお出ししてお箸を用意します、これが結構忙しくて。
私は食堂の中を歩き回ってテーブルを拭いたりもしつつ言いました。
「これが結構ね」
「大変なのよね」
「毎年させてもらってるけれど」
「これがね」
皆も同じ意見でした。
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