暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica43ザンクト・オルフェン決戦〜Neue Belkan Ritterorden〜
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輩、トリシュタン先輩、クラリス先輩、アンジェリエ先輩、ガリホディン先輩、グリフレット先輩、ブレオベリス先輩。AAA+からS+ばかりの次期パラディン候補ですし、まさに一騎当千です。他の騎士隊も続けば、今の地上本部が抱える戦力など取るに足りません――

プライソン戦役時に、地上本部の警備に当たっていたキュンナからの話が頭の中を駆け巡る。それに前にも、キュンナのことを怪しんだことがある。もしあの時にキュンナとちゃんと話をしていたら、もっと違う今になっていたのかもしれない・・・。

「魔力反応! イリス!」

「っ!! オランジェ・ロドデンドロン、散開!」

“キルシュブリューテ”を鞘から抜き放って告げると、みんなから「了解!」の返答。それぞれデバイスを起動させた直後、「来る!」トリシュの声に合わせて、一斉にその場から離れる。

――スナイプバスター――

――バーストブリンガー――

遅れて砲撃と、何百発っていう弾幕が空を奔った。夕暮れ時だからよく見えるけど、トリシュほどの目は無いから攻撃主の姿は視認できない中、散開してるわたし達に向かってさらに砲撃と弾幕が容赦なく飛んでくる。

「近付きたいけど、ショットガン持ちには接近したくないな〜」

「そもそも建物の屋根に陣取ってるというのが厭らしい。非殺傷設定でも威力によっては建物を壊しちゃうし」

「ですがそうも言っていられない状況かもしれないですよ! 11時の方角! 発光確認!」

――スナイプバスター――

――バーストブリンガー――

アンジェの警告の直後、左前からも砲撃と弾幕が飛来。さらに「12時の方角! 来るよ!」ルミナの言うように同じ攻撃が向かってきた。砲撃が連発されて、数千発の弾幕がわたし達の領内進入の文字通り壁になってる。

「イリス! トリシュの狙撃で潰していった方がいいんじゃない!?」

「指示を、イリス!」

クラリスとトリシュからそう挙がるけど、万が一に回避されて施設や住居が壊れて、領民から被害者が出るようなことがあっては・・・。アイツらは、わたし達がその所為で攻撃できないことを承知で、その場を陣取ってるんだ。

「裏切りだけじゃ飽き足らずに・・・卑怯者共め・・・!」

“キルシュブリューテ”の柄を掴む右手に力が入る。トリシュの狙撃の命中率は信頼できるけど、少なからず建物に被害が出るはず。潰すなら「接近して叩く」しかない。わたしの言葉にルミナが「判った。私が右前の奴らを潰す」って言ってくれた。

「それなら私が左を貰おうかな。お姉ちゃんを利用とした裏切り者をこの手で叩きのめしたい」

「じゃあ私は真ん中のを」

セレスとクラリスもそう言ってくれたし、あのふざけた弾幕の中に突っ込む危険を冒すことを了承してくれた。

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