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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica43ザンクト・オルフェン決戦〜Neue Belkan Ritterorden〜
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会本部に到着します。指示をください、かあ――こほん、聖下」

今は騎士として勤務中というのを思い出して、母様じゃなくて聖下と呼ぶ。

『私の偽者は今さっき殴ってやって、リナルドと一緒にそこで伸びてるけど・・・。プラダマンテが見つからないの。あと偽パーシヴァルもね。ルシル君から、偽フィレスはアクアベール海でチーム海鳴の子たちと交戦中だっていう連絡は貰ってるからいいとして。あと現銀薔薇のメンバーも行方が判らないし・・・』

困った風に溜息を吐く母様に、現ズィルバーン・ローゼの内、ラヴェイン、ガリフット、ガラガース、ガリホディン、グリフレット、ブレオベリスの7人は、すでにわたし達の方で返り討ちにして北部の廃棄都市区画に放置してきたって話した。

『すごい! ラヴェイン達を倒せたの!?』

魔術師化っていう裏技を使っちゃってるからか、クラリスとアンジェは静かに「はい」って答えて、負けちゃったトリシュに関しては無言だった。話題を変えるためにわたしは「キュンナも敵として考えた方がいいでしょうか?」って尋ねる。

『おそらく。とにかく今は、大隊側の騎士たちの制圧よ。管理局法独立派って連中が怪しいそうだけど、向かって来る者は敵性と判断して行動してちょうだい。私も久しぶりに現場に出るわ。ではオランジェ・ロドデンドロン、健闘を祈るわね』

母様との通信が切れてすぐ、わたしは大きく溜息を吐いた。みんなも同じ考えみたいで小さく頷いた。だけどもう、わたし達も裏切り者たちも引き返せないところにまで来てる。覚悟は決めてきた、決意もしてきた。

「残念な知らせが・・・。距離800、2時の方角。南部アヴィリオ教会の鐘楼の屋根に3人。武装は、三連装ショットガン、あとスナイパーライフルにガトリング砲。どれも私たちを狙っているみたい」

もうじき日が暮れそうだっていう中でのトリシュの視覚強化と、元から持つ目の良さに改めて舌を巻く。

(というか誰が今のクーデター軍を指揮してるんだろ? プラダマンテ? それともフィヨルツェン?)

「見覚えのある顔。確か・・・黄菊騎士隊(ゲルブ・クリュザンテーメ)にいた顔だと思う」

「キュンナが以前隊長を務めてた部隊ですね。・・・だからと言ってキュンナが敵である証拠にはならないけど・・・」

――ミッドチルダの地上本部と地上部隊は、プライドばかりが高く他世界の地上部隊に比べて排他的で縄張り争いも強く、本局やあたしたち聖王教会とも折り合いが悪い。他世界と同じように協力関係をもっと強めないから、今回の議題で上がるアインヘリヤルなどという兵器を運用しようなどと考えるのです――

――地上部隊に代わり聖王教会騎士団がミッドチルダを護る剣となりましょう。そう、今こそ亡国ベルカを“再誕”させましょう! あたし、イリス先
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