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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica43ザンクト・オルフェン決戦〜Neue Belkan Ritterorden〜
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廃棄都市区画に行くように指示を出したのはトラバント団長、あなたです」

『あれは仕様の無い事だった。あの時は言わなかったが、近隣の騎士隊の方にも大隊の対処に当たらせていたのだ。交戦記録を見せても構わない』

「大隊と、騎士団の裏切り者を操れる以上はそんなの意味無いじゃん」

『騎士クラリス。まずは疑うことから止めたまえ』

もう何を話しても平行線だってことは理解できたから、「もう結構。そこで踏ん反り返ってなさい。今すぐ捕まえに行くから」そこまで言って通信を切ろうとした時、モニター越しに居るトラバントの部屋を勢いよくノックする音がした。

『トラバント団長。無色花騎士隊(ファルブロス・ブルーメ)です。先ほどの騎士ルシリオンの通信についてお話をお伺いさせていただきます。扉を開けてください』

聞こえてきたのは、騎士団内部の風紀を取り締まる専門部隊ファルブロス・ブルーメの隊員の声。ルシルが彼らに大隊のデータを送信するとかって言ってたし、そのデータの精査を終えてきたのかも。

『下らん情報に惑わされるとは情け無い。私などよりオランジェ・ロドデンドロン隊を調査したまえ。あの者たちこそ教会騎士団の膿となるやも知れんぞ?』

ルシルに続いてわたし達までも裏切り者呼ばわり。また罵声でも口にしようとしたところで、『見苦しいわよ、リナルド! あなたの罪はしっかりと憶えているわよ!』久しく聞かない声がした。

「母様の声だ・・・!」

遅れてバーン!とモニターから破壊音がして、トラバントに向かって何かが高速で飛んで来て『ぐはあ!?』派手な音を立ててぶつかると、モニターの外に吹っ飛んだ。

『リナルド・トラバント。ザンクト・オルフェン領主、聖王教会教皇、マリアンネ・ド・シャルロッテ・フライハイトに名において、騎士団団長の役職を剥奪し除隊処分とし、六家からトラバント家を除外。古くよりお世話になっているシュテルンベルク家を候補とする』

モニター内に入ってきた「母様!」がすごい事を言い出した。トラバント家は古代ベルカよりフライハイト家を支えてくれてた名家だ。確かに許されないことをしたけど、そこまでやる?ってちょこっと思った。

『妹のプラダマンテも同様に騎士団からの除隊、シュベーアトパラディンの称号の剥奪。リナルドとプラダマンテのどちらかに子がいれば、六家からの除外などという懲罰を下さないわ。残念よ、2人ともが大隊の中核メンバーと判って・・・』

覚悟はしてた。プラダマンテも敵だってことは・・・。だからわたしは喚かず、ただ「母様。イリスだけど・・・」って声を掛ける。母様がモニターに気付いて、『あら、イリス。それにみんなも! 迷惑を掛けたわね』って手を振ってくれた。

「いえ。わたし達は今、自治領に向けて飛行中で、もう少しで教
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