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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百十七話
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は悪意によって遣わされる。なら、その悪意が解呪しようとした暦さんに向かわない保証はない」
「だからこその私だ。暦さんは情報体を攻撃する技術はないだろう?」
「「情報体?」」
暦さんと千石が首を傾げる。
「実体を持たない怪異の事と思ってくれればいいよ。例えばキスショットは体がある。
でも蛇切縄は触れないし見えない。
まぁ、触る方法もあるけど、その方法はおすすめしない」
「一夏君。参考までにその方法を教えてくれないか?」
「簡単だ。貴方が吸血鬼になればいい。怪異の王としての暦さんには、できない事なんて無い。
が、これはおすすめできない。蛇切縄の蛇を刺激しかねないし、場所が場所だ。
神域に闇の存在は相応しくない」
「神域って…この神社ぼろぼろなんだぜ?」
「それでもさ。だから俺は山には上らないよ」
「え"!?」
「なんのために箒呼んだと思ってるの? 俺が行けば箒を夜中に呼び出す必要無いじゃん」
「ああ、神社だっけ…」
「いや、私は今一夏と住んでるぞ」
「大丈夫なのかよ?」
「柳韻さんがいいって言ってるし…」
外堀は埋められている。
「うむ。押しきったぞ。母さんと雪子叔母さんを味方につけたからな」
やっぱね、女性は強いよね…。
山を登っていく三人を後ろから見送る。
「そういえばこの蛇に巻き付かれた中学生になぐられるんだっけ」
あの詐欺師は。
いやー、あの優秀なビジネスパートナーが大怪我するなんて心が痛むなぁ(棒)。
「一応警告しとくか…」
貝木のアドレスにコール。
「あ、もしもし? 俺俺、俺だよ」
『誰だぁ、お前は?』
「やだなぁ俺だよ貝木。お前のお得意様だよ」
『…………………………………無理難題をふっかけてくる奴をお得意とは呼ばん』
「いやいや、詐欺に必要な情報と必要経費まで用意するんだからお得意様だろ?
おら、お得意様って言えよ貝木」
『はぁ…それで、なんだ? 今俺は仕事中なのだが』
「知ってる。中学生相手にチマチマやってんだろ?
今その被害者の解呪してるところだ」
『それはご苦労な事だぁ』
「それと今の時期北海道には行かない方がいいぜ。
ファントムタスクからの脱走者と追っ手がISでドンパチの真っ最中だ」
『それは面白そうだ。壊れた家屋の修理やらで金が動くこと間違い無しだ』
「がめつい野郎だな」
死んでも知らんぞ。
「まぁ、それは置いといて」
警告だ。
「雪の降る日、ゴルフクラブを持った男子中学生に気を付けろ。
言いたいのはそれだけだ。悪人に報いの日が来ることを楽しみにしてるぜ。
じゃぁな」
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