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Blazerk Monster
四葉のクローバー
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オンになった時のニュースなどで顔は知っているが、巡は一年前の記憶喪失のため全く知らないと言っていた。システムの変更は博士が三人にめぐるジムの数は涼香や四葉の時代は八つだったのだが今年から四つになったと説明しているのもその一つ。この地方が抱える問題にいくつも着手しているらしいが解決されるにはまだまだ長い年月がかかると彼女は言っていたらしい。涼香はこの一年ニュースなど真面目に見る気にならなかったのでよく知らないのだが他にも色々とやっているらしい。

(四葉は昔からこの国をもっとよくしたいって言ってた……でもあの子には、普通の人間のように仕事に就いて地道に働くことはできない)

 四葉の病気はトレーナーとして旅するときも治っていたわけではない。というより一生付きまとう不治の病だ。普通の仕事について毎日働くこと自体が不可能なほど。ならなおさらトレーナーになるなど無謀だと人は思うかもしれないが、彼女にしてみればむしろ途中で具合が悪くなってどこかの街にしばらく停滞しても問題なく、チャンピオンになりさえすれば一気に頂点に立てるリーグチャンピオンこそが唯一の活路だったのだ。旅の初め、まだお互いに支え合って次の街を目指していたころは彼女はよくそう口にしていた。

(私を嵌めたのはもしかしたらあくまでチャンピオンになるため……? あんなことを言ったのは私にどんな形であれ立ち上がってほしかったから……?)

 そうであったと彼女が認めたら、自分はどう思うのか。お互い負けたくない事情はあった。なのに卑怯な手段を用いたことは責めるだろう。弟の死は四葉にとっても想定外のはずだ。涼香の自己責任でもある以上、恨む権利はないのかもしれない。

(いや……そうだとしても四葉と私のせいであの子が死んだことに変わりはない。どのみち、真実を聞き出すしかないわ)

 そう言い聞かせる。同時に博士の話も終わったようで、助手がプロジェクターを起動し博士がパソコンを操作する。博士はこう言った。

「俺からの話は以上だ。最後に……現チャンピオン、四葉からはなむけの言葉があるらしい。テレビ電話になるが、お前らポケモントレーナーの頂点に立つ人間の言葉だ。聞け」
「四葉様が直々に……」

 奏海がぎゅっとフルートの入ったケースを抱きしめる。四葉の名前が出た途端かなり緊張したように見えた。巡と明季葉は驚きつつも様子は変わっていない。博士がマウスを弄り、プロジェクターに映し出されたのは、立派な椅子に座る四葉と、彼女の相棒であるジャローダが椅子を取り巻くように鎮座する姿だった。背を持たれさせながらも両手を膝の上に置いて静かに待っていたようだった。

「体細っ……チャンピオンっていうから俺もっと強そうな女の人かと思ってた」

 確かに四葉の外見はとても勝負事が強そうには見えない。白
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