十五話目
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スクラッシュゼリーの方に譲渡を行った。
……行ってしまった。
(幾ら何でも、それだけは想定していない、いや、想定出来なかったぞ!)
映像の中でクローズドライグの全身から吹き出す液化した成分が全身を包むと同時に、倍加させられた膨大なエネルギーによりドライバーとスーツが火花を散らして行る。
元々組み込んでおいた自壊装置と合わせてドライバーの限界へのカウントダウンが始まってしまったのだろう。
(嘘だろ?)
全身から溢れ出した液化成分が限界を迎えつつあるスーツに焼かれて急激に硬化していく。そこまでは良い。だが、問題はその形だ。
(クローズ……マグマ?)
単なる偶然か、必然か、高温に焼かれたスクラッシュゼリーのエネルギーは硬化しその姿をクローズマグマの形へと変化して行った。
いや、焼け爛れた様な姿は何処かアナザーライダーを思わせるが、それでもアナザーライダーの特徴など有して居ない姿は間違いなく仮面ライダーの物だと認識できる。
(急激にエネルギーが倍加された事による暴走、それに出口であるスクラッシュドライバーが耐えられなくなって決壊に近い形で全身から噴き出した上で、スクラッシュゼリーが突然変異を起こし始めている?)
一瞬だけ映ったスクラッシュゼリーに罅が入った所から推測してみたが真実は明らかではない。
(ってか、半ばハザードトリガー使ってる様なモンだよな、あれは。しかも、成分自体を強化した)
『チャージクラッシュ!』
「「オオオオオオオオッ!」」
クローズドライグが必殺技を発動させると同時にクローズドライグとライザーの拳がぶつかり合い、その衝撃が試合会場を吹き飛ばす。
「イッセー!」
「お兄様!」
リアスとライザーの妹のレイヴェルの叫びが響く中、拳を振り切った状態で立って居たのはクローズドライグだった。
「があぁ!」
ドライバーを中心に全身に走る火花と同時にイッセーの全身に激痛が走る。ドライバーに起こった小規模な爆発と共にイッセーのクローズドライグへの変身が解除される。
「はぁ……はぁ……どう言う事だよ?」
『あの鎧の中心を勘違いして強化してしまった様だな。力の核そのものを強化してしまったせいで限界が来たんだろう』
「くそ、それじゃあ」
スクラッシュドライバーのパーツが小規模な爆発と共に砕け散っていく。そしてイッセーから離れると同時に地面に落ち、最後の爆発共に完全に破壊されてしまった。
そして、最後に残ったスクラッシュゼリーも完全に砕け散った。
後に残ったのは一つのボトルだけ。
もう一度と思ってスクラッシュゼリーの跡に残ったボトルを握り締めた瞬間、ボロボロになったライザー
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