第19話
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…僕の名前に何かあるんですか?」
慌てた様子でアンゼリカに指摘しているトワの様子を見て冷や汗をかいたナユタはアリサ達に尋ねた。
「フフ、そちらのトワ会長の本名は”トワ・ハーシェル”。会長のファミリーネームがそなたのファミリーネームと同じである事に我らは驚いているのだ。」
「ええっ!?」
「フフ、不思議な偶然ね。もしかしたら彼女も私達の遠い親戚かしら?」
「さすがにそれはないと思うの……」
ラウラの説明にナユタは驚き、微笑んでいるクレハにノイは疲れた表情で指摘し
「いやいや、”ブライト家”が遥か昔から今の時代まで存在し続けているのだから、もしかしたらそうかもしれないよ♪」
「ええ。その証拠にドライケルス大帝やその親友であるロラン、そして我が先祖にして”鉄騎隊”の副長を務めていたシオン・アルゼイドの系譜も250年前から今まで続いてきましたからね。」
オリヴァルト皇子の意見にアルゼイド子爵は苦笑しながら同意した。
「フフ……―――それで私に何かご用のようでしたが、一体何の為に皆さんが揃って、ここに訪れたのですか?」
微笑ましそうに見守っていたエイドスだったがある事を思い出すと不思議そうな表情でアリサ達に訊ね
「実はエイドス様にどうしてもお願いしたいことがありまして―――」
エイドスの疑問を聞くとオリヴァルト皇子が一歩前に出てエイドス達を訊ねた経緯を説明した。
「……メンフィルとクロスベルもさすがに”空の女神”の意見は無視できないと判断しての事、か。」
「確かにその判断は間違ってはいないけど……」
理由を聞き終えたワジとルフィナは重々しい様子を纏って呟き
「女神様、どうか私達――――エレボニア帝国に御慈悲をお願いします……!」
「お願いします!」
オリヴァルト皇子が頭を深く下げてエイドスに対して嘆願すると、アリサ達も続くように頭を深く下げてエイドスに嘆願した。
「…………………………」
「エイドス…………」
「”神”にすがりたい君達の気持ちはわからなくはないけど……」
「……難しい問題ですね。」
目を伏せて黙り込んでいるエイドスをフィーナは静かな表情で見つめ、アドルとエレナは複雑そうな表情をし
「それで?貴女はどうするんだい?」
ワジは真剣な表情でエイドスを見つめて問いかけた―――
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