第19話
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ますから、そういったエイドス様ご自身の私事な意見を私達以外の他者の前で堂々と言わないでください…………」
ノイ達の意見に対して文句を口にした後更に文句を口にしたエイドスの意見にアリサ達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、ルフィナは疲れた表情でエイドスに指摘した。
(ハッハッハッ。話に聞いていた以上のユニークな女神のようだね、”空の女神”は。)
(そ、”空の女神”が痛い呼び名で”非常に不本意でありながらも仕方なく受け入れているって”………)
(本当にあの女が”空の女神”なのかどうか、逆に怪しくなってきたな。)
我に返ったアンゼリカは暢気な様子で自身がエイドスに対して感じた感想を口にし、マキアスは疲れた表情で小声で呟き、ユーシスはジト目でエイドスを見つめた。
「それにしても、今更だがその姿でアドル君達と共にいるという事はワジ君も”ケビン神父達と同じなのかい”?」
「正解。改めて名乗らせてもらうよ。―――七耀教会”星杯騎士団”所属”守護騎士”第九位”蒼の聖典”ワジ・ヘミスフィア。君達”Z組”の事はウチの副長や”第八位”からある程度聞いているよ。」
「ハア?”星杯騎士団”の副長や”第八位”が?何でその二人はあたし達の事を知っているのよ?」
「それ以前にそもそも”星杯騎士団”とはどういった存在なのだろうか?」
オリヴァルト皇子の問いかけに対して答えた後改めて自己紹介をしたワジの言葉にサラは困惑し、ガイウスは自身の疑問を訊ねた。そしてワジ達は”星杯騎士団”の事について説明した。
「し、七耀教会にそんな組織があったなんて……」
「七耀教会に古代遺物を回収する”裏”の武装集団がある事は、”長”から少しだけ聞いていましたが…………」
「星杯騎士団の連中―――特に守護騎士なら結社の”執行者”ともまともに渡り合えるだろうし、中には”蛇の使徒”とも渡り合える奴もいるはずよ。―――特に星杯騎士団総長にして第一位――――”紅耀石”だったら、”鋼の聖女”もそうだけど”劫焔”ともまともに渡り合えると思うわよ。」
「なっ!?執行者どころかあんな化物と互角って………!」
「星杯騎士団…………話に聞いた以上に得体の知れない組織のようだな。」
星杯騎士団の事を知ったトワは驚き、エマは真剣な表情でワジやルフィナを見つめ、セリーヌの推測を聞いたマキアスは驚き、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏って呟いた。
「え、えっと………もしかしてそちらのシスターの方も守護騎士の方なのですか?」
「ふふ、私は守護騎士じゃなく、ただの”正騎士”よ。」
「ハハ、”剣帝”とも互角にやり合った事がある君の場合、ただの”正騎士”の範囲に含まれないと思う
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