EX回:第76話<孤独な戦場>
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そういえば彼女は私の実家の墓参もしてくれた『仲』だったな。
そう思った瞬間、夕立がこっちを向いた。
「ぽい?」
(相変わらず感度は高いな、この娘は)
頭のリボンも揺れてるし……ま、お前はやっぱ『夕立』だ。そんな彼女を見た私は思わず軽く敬礼をした。
一瞬不思議そうな顔をした夕立だったが、
「ぽい!」
直ぐに敬礼を返してきた。とても真面目な顔……あ、でも少しだけ微笑んでるか。
(やっぱり夕立は、すべて悟っているのだろうか?)
そんな彼女に気付いた他の潜水艦娘たちも揃って敬礼をしてくれた。お互い真面目な顔で座ったままの敬礼……妙な光景だな。
それからは何事も無かったように敬礼を直って互いの机に向かう。妙ではあったが重苦しい食堂内が少し和んだ雰囲気に変わった。
「不思議だよな、彼女たちって」
「そうだな」
(ああ、やっぱり彼女たちは、どんな事があっても変わらない『何か』を持っているんだ)
そういう『土台』となる不動の艦娘たちが居ること。それが艦娘を擁する鎮守府として重要なことだろう。
(少しだけ……ホンのチョッとだけでも彼女たちと通じ合えたのだろうか?)
素直に、そんな想いが湧く。
軍隊は普段の生活の中から少しずつ互いの心の距離を縮め信頼感を増していく……それは艦娘であっても同じことなのだ。
そんな私たちをブルネイ司令は微笑みながら見守っていた。
以下魔除け
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