第10話 その要塞砲の名は
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を一撃で粉砕するイメージが沸いてくるぜ。
いっそのこと、要塞名を『高町な〇は』にでも改名するか?
「公爵閣下」
「ん、どうした?」
「リーシャ様が無事に女の子をご出産されたとのことです」
「おお、これは目出度い! さっそく見に行かねば。ああ、分かっていると思うがこのことはくれぐれも内密にな」
「はっ、承知しております」
「よし、善は急げだ。速く車を持ってこい!」
遂に俺に子供が出来たか。
都合上、認知することは出来ないが、嬉しいことに変わりはない。
なにしろ前世では童貞のままだったからな。
つまり、これが初めての子供だ。
名前は何にしようか……。
リーシャには迷惑をかけることになるから、リーシャに決めさせるのも良いかもしれん。
とにかく、早く帰らねば!
* * *
帝国暦487年に入り、ラインハルトは正式にローエングラム伯爵家を相続した。
2月、ラインハルト・フォン・ローエングラム上級大将は分艦隊司令官にメルカッツ大将、シュターデン中将、フォーゲル中将、ファーレンハイト少将、エルラッハ少将の五人を据えた約20000隻の艦隊でアスターテへと繰り出す。
一方の同盟軍は、パエッタ中将の第二艦隊、パストーレ中将の第四艦隊、ムーア中将の第六艦隊と3個艦隊40000隻。
同盟軍は敵に倍する数と地の利を以って帝国軍を包囲殲滅せんとしたが、逆に各個撃破の好機と見たラインハルトは艦隊を前進させ、ファーレンハイト艦隊を先鋒にして正面のパストーレ艦隊12000隻へ先制攻撃を仕掛けた。
第二艦隊の次席幕僚を務めていたヤン・ウェンリー准将は、第六艦隊と合流して戦力の集中を図るべきと第二艦隊司令官パエッタ中将に進言したが、第四艦隊を見殺しにするという前提で作戦が成り立っているためパエッタは進言を却下し、第四艦隊の救援に向う。
第四艦隊を壊滅させたラインハルト艦隊は時計方向に進撃し、第六艦隊を斜め後方より攻撃を開始した。
第六艦隊司令官のムーア中将は、この場合最もやってはいけないといわれる反転迎撃で応戦しようと全艦をその場で回頭させる。
その結果、全艦が無防備な側面をさらけ出した状態で砲撃を受けて第六艦隊は壊滅。
旗艦ペルガモンも撃沈され、ムーア中将は参謀のジャン・ロベール・ラップ少佐と共に戦死した。
そして、ラインハルト艦隊は残った第二艦隊へと向かう。
「全艦隊、近接戦闘準備」
帝国軍の艦艇よりワルキューレが吐き出され、第二艦隊目掛けて突っ込んでいく。
同時に、ラインハルト艦隊は砲撃を開始し第二艦隊の艦艇が火を吹きながら撃沈する。
「全艦隊応戦、砲門開け!」
第二艦隊も応戦するが時既に遅く、味方艦が次々と撃沈される。
直後、第
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