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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第十話「臥王」
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うだ俺のユニークスキル。いやしかしな。
 ユイは目覚めるとサーシャさんの家にいた。夕食の準備ができてみんなで食べた。
「ジン兄ちゃん、久しぶり」
「ねえ、ジン兄俺に剣を教えて」
「臥王さんは俺たちを子ども扱いするんだ。基本の型しか教えてくれないんだぜ」
「ごめんな、おれ。この臥王さん初対面なんだがなんでおまえらこんなすごい人教えてくれないんだ?」
「ああ、臥王さんは秘密を守れない奴には何も教えてやらないし嘘はすぐばれるから、それに俺らは始まりの町から出たことがないから。ごまんな、内緒にして」
「ジンさんはこの子たちのこと知ってるんですか?」
「ああ、俺たちのギルドは、唯一、始まりの町への本格的な支援をしてるから。そんな俺でも臥王さんのことは初耳なんです。いったいどうやって身を隠してたんですか、ものすごい腕前ならどうやったって噂は広がるのに」
「はは、今わしを見て、感じる印象を答えてくれんか?」
「……全くのちょっとガタイのいいおっさん?」
「わしはいっただろう、上の指令できとると、活動から身元のかく乱まで、おおよそのことはできんと務まらない役目だ」
 なんか言葉を選んでるよな、というのは四人もわかる。殺気さえ全く感じないまるで無防備。
「わたし、お絵かきしたい絵の具かってくれない?」
「ジンさんはとても人気があるんですよ、剣が強いし子供のプレゼントを探してきてくれるし」
「おーい、ユイちゃんこっちこい」
「はい、なんですか」
「この子はユイちゃん、みんななかよくするんだぞ」
「ユイちゃん、おままごとしよう」
「えー鬼ごっこ」
「わたしカルタがいい」
「はい、じゃあ全部しましょう、順番に」
「あっはっは、ユイちゃんはイイコだからすぐに友達できるよ」
「この子は不思議な子じゃのう、なんだか年の割に落ち着いておる。どこで出会ったのじゃ?」
「あ、この子、記憶喪失なんです」
「……」
 ユイは臥王をじっと見る。
「ん?なんかの?」
「おじさん、怖い……!」
「ははは、勘が鋭い。というよりわしの心を察知したようだの、筋がいい。よい剣士になる。どうじゃわしの道場で稽古せんか?」
 ユイの表情には恐怖があった。まるで化け物を見ているみたいに。
「ユイちゃん、大丈夫だよ。この人は確かに怖いかもしれないけど、悪い人じゃないから」
「ママ、この人は悪い人じゃないよ?でも良い人でもないよ……」
「ユイちゃん……」
「臥王さん、あなた人を殺したことは」
 臥王は、わずかに目に鋭さがよみがえる。口元は笑っている。一瞬、キリトとジンだけが殺気を感じた。
「人を殺した、か。いや私はそれ以上のことをした。わしは、この時代では間違いなく大犯罪者さ。ははは」
 サーシャさんを含め、五人は、息をのんだ。ユイにおいては、キリ
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