星38 アフロディーテ
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たからだ。
後から知ったのだが、ミロから
「昨日、伝書鳩が来てくくってあった手紙に《宝瓶宮の居住部屋のテーブルにある物をカミュと氷河に使いなさい》と書いてあった」
つまり師弟で戦い、死に懸ける事が分かっていたという事だろう。
真名は”死”を望んでいない。
だからこそシュラの時も魚座の黄金聖衣を使い、紫龍に纏わせてシュラは紫龍に己の黄金聖衣を与える事なく、その命は助かっているのである。
ここで死人を出せば想像上ではあるが、アテナも悲しむであろう。
己の守護を与えている聖闘士同士の戦いだ、不本意極まりないかもしれない。
だが、それ以上に悲しむのは真名であろうという事も予想は付くというモノ。
今ならば分かる。真名は表でも陰でも色々と根回ししていた。
やっている事は自分勝手であるかもしれない、偽善かもしれない、だが、それ以上に我慢できなかったのだ。
自分の周りに居る人達が、自分の大切にしてきたモノが無くなるのが。
だからなのだろう。
魔拳を受け、アフロディーテが生きている事を知ると、そっけない感じではあるモノの、安堵していた。
後は、星矢達をなんとか真名の横を通らせ、教皇宮に行かせるのみである。
シュラが一歩前へ出る。
「アイオリア、カミュ、ミロ。一つ言っておく、真名の後ろに回るのは俺がやる。お前達は正面のみで戦え」
「な」
「何を言っている?」
「その前に!真名を相手に全員で仕掛けるのか!?」
シュラは目線のみでアイオリア達を見つめ、返事を返した。
「そうだ」
「「「!?」」」
「お前達は真名の実力をちゃんと見た事があるか?」
その言葉に十三年前の真名を思い出す三人。
そう、真名はふざけている様で思慮深い人で、周りの人々に優しかったし、幼かった自分達にも優しかった。
修行にも厳しかった……だがその後、修行した分沢山の愛情をくれた。
母や姉が居たらこんな感じだろうと思う程に。
だからこそ真名を知る人々は彼女を”聖闘士の中でもっとも慈悲深い黄金聖闘士”と呼んでいた。
だが、シュラを除く三人は真名の本当の実力というモノを知らない、見たことがないのである。
真名が最強格であろうというのはアイオロスとサガが言っていたからだ。
本人にも聞いたことがあるが
「アイオロスとサガには負けますよ。でも、一発くらいはお見舞いしています」
そう言っていた。
つまり、十三年前は黄金聖闘士の中でも最強を誇っていた二人に負けるが、一矢報いる位の力を持っていた事になる。
そのハズなのだが、シュラの雰囲気はそれにしては警戒し過ぎている気がする。
戦闘事態彼女は十三年もの離脱をしていたハズで、ブランク
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