暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第九話「ユイの姉と兄」
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、レイは結構空想屋なんだ。結構ファンタジーの本が好きだからな」
「もう、ジン。話を茶化さない!」
「あはは!面白いよ、お姉ちゃんとお兄ちゃん!
「お姉ちゃん。ってレイの事か?」
 ジンはレイを指さす。
「お兄ちゃん?ってジンの事?」
 レイはジンを指さす。
「はい!ユイのお姉ちゃんとお兄ちゃんです」
 二人はふっと、いつもの優しい顔になった。
「いいよ、ユイちゃん。このお兄ちゃんとお姉ちゃんに任せなさい!」
「うん、ありがとう。お姉ちゃん。お兄ちゃん!」
 そんなレイとジンを微笑ましく見守る二人。
「ありがとう、君たちはどうして今日あったばかりなのにどうしてこんなに」
「親切するのに理由がいりますか、目の前に泣きそうな子がいる、辛そうな顔してる子がいる。困った顔をしてる子がいる。私たちでよかったら助けになる!人間として当たり前のことですよ」
 始まりの街へ行くと。
「キリトさん、アスナさん、剣だけはジェネレイトしてください。最近軍のやつがおかしいんです」
 ソロプレイヤーはほとんどはいくつもの難易度マックスの敵と血道を上げていくつもの死線をさまよわなければ、最前線には到達できない。ゲーム開始後、第一層突破以後多くのプレイヤーがそのことに気づき始めた。初めはパーティだとパーティ全員の意見を尊重しなくてはいけないので一番遅れているものに合わせるのがどこのパーティでもセオリーだった。
そしてそれについていけないプレイヤーはソロでしか行動できなくなるわけだが、迷宮区に入るともはやそれはただの強がり、最初のボス攻略もできない状態からパーティでの戦いが基本になっていた。それを事実上確定したのがスイッチと呼ばれる手法だ。一人が攻撃を受け、一人ががら空きのエネミーに攻撃を入れる、それを交互にやることによってこちらのダメージを最小限にして相手を確実に大量に倒せるようになった。そしていちどソロプレイヤーになるともはやそのプレイヤーを仲間に入れるのはよほど実力がないとあり得ない。気心の知れた仲間の連携の方が確かなのだ。そうやってこの一番最初の段階で行き遅れた、プレイヤーは当然レベルが上がらない次の段階に進めず始まりの町で堂々巡りの毎日を過ごすことになる。コミュニケーションの取れない引きこもりプレイヤーや人間恐怖症のものなどはそこで自殺を考えるか、始まりの町の無料の宿に半永久的にとどまって引きこもる。ともかく第一層から二十二層くらいまではずっとそんな差別があった。けど最前線の攻略組にようやく余裕が出てくるとそれは違ってきた。それは最初は個人レベルだったが、始まりの町から中層階級の剣士に、余裕のあるプレイヤーが支援を始めたのだ、対エネミーの対処法、ステータス割り振り、最前線プレイヤーの常識とされる攻略法。情報というものが一番手軽で効果的な支援でそれが
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