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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第九話「ユイの姉と兄」
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「ええ、もちろん!」
「ユイちゃん、僕たちが絶対に助けてみせる」
「ありがとう、お兄さん、お姉さん」
「そうと決まれば出発」
「あ、アスナさん、醤油を少し分けてくださいませんか」
「ええ、喜んで」
皆、笑った。
「笑った。お兄さんもお姉さんも」
「ユイちゃん、人の笑顔が珍しいかい」
「うん、それだけじゃない、お姉さんとお兄さんからはパパとママと同じ匂いがする」
「そうだなあ、キリトさん、アスナさん、俺とレイをあなたの親友してください」
「親友か、俺は構わないけど」
「長い間ソロでやってきたキリトさん、アスナさん、僕は感激してるんです、お二人はこの世界でちゃんと生きている。僕たちだってそうすることが色んな人の心の支えになると信じていました。仮想世界だろうと一番大事なのは人間性です。21層の人は攻略組ではないですがちゃんと生きているここに来る時ニシダという僕の知り合いに会いました。かれもソードアート・オンラインの制作スタッフでした。彼は、ここで釣りをして暮らしていました。彼は過酷なこのゲームでもちゃんといつもの笑顔で接してくれた。僕は思いました。この人のために僕は戦っているんだと」
「アスナさんキリトさん私達、いつも攻略会議で一緒になった時この二人がいれば大丈夫と思っていました。だってお二人ともほんとに優しい」
「レイさん、ジンさん、私達で良ければ親友にしてください」
「アスナさんありがとう」
「ああ、ジンにレイ。君たちなら大歓迎だ」
「私達はお二人を絶対に守ります親友として」
「俺達も君たち、守ろう親友として」
四人は固く握手した。
唯ちゃんが泣いていた。
「ユイちゃんどうしたの」
「嬉しいのママなんだか嬉しいの」
「ユイちゃん」「ユイ」
「ふふ、ユイちゃんはいい子だね。そんなユイちゃんにはもっと泣いてもらいましょう。これからずっと嬉しさでいっぱいにしてあげるからね。人はね、ユイちゃん。いっぱい泣いた方がすっきりするんですよ。そしてその分強くなれるんだよ?」
「そうなの?ほんと?」
「ええ、実のところ。わたし、小さい頃は泣き虫でしたから。実はジンに出会う前はよく泣いてたんですよ?」
「そうなんだ」
「そうです、でもジンが今度は笑い泣きさせてくれるようになって、涙って悪いことばかりじゃないなって気づいたんです」
「じゃあ、ユイ。いっぱい泣く!」
「でもですよ。泣いた後はちゃんと笑わなきゃいけないんです」
「どうして?」
「涙が落ちるとそこから妖精が生まれるんです。妖精はこの世界を元気にしてくれます。そのあとに笑うと妖精は、こんどは涙の持ち主に魔法をかけてくれるんです」
「妖精?どんな魔法」
「この世でどんな願い事も叶えてくれる魔法ですよ、その魔法で私はジンに会ったんですから」
「はは
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