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『賢者の孫』の二次創作 カート=フォン=リッツバーグの新たなる歩み
シュヴァルツモルゲン魔導研究所
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えるよう手配してくれた。
「俺は特別なんだ、他の生徒とは違うんだ!」
選民思想をくすぐられ、気分を良くしたカートはそれから連日のように研究所に通った。
一三号実験室。魔力が外に漏れないように結界の施された魔方陣の前に操作盤が置かれ、様々な試みができるようになっている。
生物を濃密な魔力に曝して、観察する行為に没頭していた。
人為的に魔物を作る禁断の業。
「KISYAAAAッ!」
「は、ハハハ! 凄いぞ! これが魔物か!」
ただの鼠が犬ほどの大きさになり、毒のしたたる牙を剥き出して威嚇する姿に興奮を隠せないカート。その瞳はうっすらと朱がかかり、赤く染まりつつあった――。
「虫や小動物を魔物化させるのにも飽きてきたな。もう少し大きい動物でも調達してみるか……ん?」
もはや日課となった研究所通い。今日はどんなことをしようかと操作盤をいじっていたカートは魔方陣の異常を示す警告文に気づいた。
『エラーコード●●●―XXX。指定以外の場所にアクセスしようとしています。この表示が出た場合は操作をただちに中断し――』
どうやら設定にない
異界
(
アウタープレイン
)
と
召喚門
(
サモンゲート
)
が繋がりつつあるようだ。
「そういえば、召喚魔法についてはいじってなかったな。いったいどこと繋がりそうなんだ、精霊界か? 魔界か? ふふん、サラマンダーでも呼び出して魔物と戦わせてみるか」
警告文を無視して勝手に操作を続けるカート。
「どうすれば見えるようになるんだ……。こうか? こう? ああもう分かりづらいなぁ、もう!」
やがて向こう¢、の世界が魔方陣の上に浮かび上がった。
「なんだ、これは……」
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