第18話
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代のメンフィル皇帝を支えた”リグレ侯爵家”の前当主との事です。」
「メンフィル帝国の前宰相ですか………」
「しかも二代のメンフィル皇帝を支えたのだから、外交方面は間違いなくオズボーン宰相以上の相当なやり手なのだろうな。」
「フム…………となると、2年前のリウイ陛下とイリーナ皇妃陛下の結婚式の披露宴の際に挨拶をしたクレイン・リグレ宰相閣下の父君に当たる方か。やれやれ…………軍事面で例えるならファーミシルス大将軍閣下クラスの外交官だろうから、そんな宰相殿すらも”格下”に思えるような人物と交渉するなんて考えただけでも今から気が滅入ってきたよ…………」
「オリヴァルト殿下…………」
アリシア女王の説明を聞いたエマは不安そうな表情をし、ラウラは真剣な表情で呟き、考え込んだ後疲れた表情で溜息を吐いたオリヴァルト皇子の様子をクローディア王太女は心配そうな表情で見つめた。
「それと面会の際、パント大使の希望でそちらにいる皆さん―――”Z組”の方々も同席する事になりました。」
「へ…………ぼ、僕達”Z組”が?」
「何故そのパント大使という人物はこの子達の同席を希望したのでしょうか?」
自分達まで交渉の場に同席する事をまだ見ぬパントに希望された事を知ったマキアスは戸惑い、サラは困惑の表情で訊ねた。
「パント大使の話によると、パント大使のお知り合いの方が現在大使館に滞在していて、その方が一度”Z組”の方達がどのような方達か興味があった為、その方の頼みに応じたパント大使が”Z組”の皆さんの同席を希望したとの事です。」
「メンフィル帝国の大使の代理の知り合いがオレ達に…………」
「一体どんな人なんだろう…………?」
アリシア女王の話を聞いたガイウスとエリオットはそれぞれ考え込んだ。
「なお、Z組の皆さんの同席を希望した”対価”としてリウイ陛下の”帰還指示”によってメンフィル帝国に帰国した後メンフィル帝国軍に入隊したリィン・シュバルツァーさん達の事情については無条件で教えてくれるとの事です。」
「ほ、本当ですか!?」
「事情はよくわかんないけど、リィン達の事情を無条件で教えてくれるのはラッキーだね。」
リィン達の事情を無条件で知る事ができる事に仲間達と共に血相を変えたアリサは明るい表情を浮かべ、フィーは静かな笑みを浮かべた。
「わかりました。明日のパント大使との会談に向けて、現在リベール王国に滞在していらっしゃっている”空の女神”の一族の方々とも先に会って、可能ならば協力を取り付けたいと思っておりますので、私達はこれで失礼致します。」
「何故殿下が”あの方々”の事を…………もしかしてクローディア、貴女が教えたのですか?」
オリヴァルト皇子の話を聞いてオリヴァルト皇子達がエイドス達の存在を知っている事に驚いたアリシア女王だったが、すぐに
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