第18話
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けていたら間違いなく処罰を受ける事は目に見えているのだから、その処罰から逃れる為にメンフィル・クロスベル連合に寝返る可能性は十分に考えられるわね…………」
重々しい様子を纏って呟いたユーシスの推測を聞いたマキアスは信じられない表情で訊ね、サラは厳しい表情で考え込み
「ハハ…………私達と違って、数多の戦争を経験したリウイ陛下やヴァイス達なら敵国を内部から崩す為のそういった謀略も当然行っているだろうね…………改めて、メンフィル・クロスベル連合を敵に回した恐ろしさを思い知ったよ。例えエレボニアの滅亡を防げても、エレボニアはあらゆる意味でボロボロになって、完全に復興するには膨大な年数を要する事になるだろうね…………」
オリヴァルト皇子はエレボニアの未来を考えて疲れた表情で肩を落とした。
「―――その時が来れば、リベールを頼ってください。私やお祖母様を含めたリベールはエレボニアの友好国として、可能な限り御力になる所存です。」
「殿下…………」」
「―――ありがとう。今回の件が終われば、間違いなくリベールにも頼る事になるだろうが…………どれだけの年数がかかっても、受けた恩を必ず倍にして返すよ。」
クローディア王太女の申し出を聞いたユリア准佐は明るい表情でクローディア王太女を見つめ、オリヴァルト皇子は感謝の言葉を述べた。その後アリシア女王が謁見の間に戻ってきて結果を知らせた。
「―――お待たせしました。先ほどメンフィル帝国の大使館に連絡を取った所、明日の朝9時からなら面会可能との事でしたので、その時間にオリヴァルト殿下達が面会する事とその場に”中立の立場”としてクローディアが立ち会う事を承諾して頂きました。そういう訳ですから、クローディア。明日貴女は私の名代としてオリヴァルト殿下達に同行してください。」
「わかりました、お祖母様。」
「重ね重ねありがとうございます。」
アリシア女王は説明をした後クローディア王太女に指示をし、指示をされたクローディア王太女は頷き、オリヴァルト皇子はアリシア女王に会釈をした。
「ただ、リウイ陛下はクロスベル帝国と共に”エレボニア帝国征伐”を行うメンフィル帝国軍側の”総大将”として既にロレントから起っているらしく、殿下達が面会する相手は”メンフィル帝国大使の代理”―――つまり、リウイ陛下ではない為、その事は予め念頭に置いてください。」
「わかりました。ちなみにそのリウイ陛下の代理を務める人物はどのような人物なのでしょうか?」
アリシア女王の話に頷いたオリヴァルト皇子はある事を訊ねた。
「”パント・リグレ”という名前の男性で、その方はメンフィル帝国の貴族の一人で、リウイ陛下同様今は当主の座をご子息に譲って隠居の身であるとの事ですが、かつてはメンフィル帝国の”宰相”としてリウイ陛下とシルヴァン陛下、二
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