第17話
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「でも、”3度目の要求内容”と比べるとどっちも”相当マシな要求内容”だね。」
「そうね…………まあ、例え貴族連合軍がこの要求内容を知っても実行は全くしなかったでしょうけど。」
「まさか最初と2度目の要求内容で姉さんの身柄をメンフィル帝国に引き渡す事まで要求されていたなんて…………」
「ま、メンフィルの要求通り、1度目のユミル襲撃の際に”黒兎”にエリスを誘拐させたのはあの女の指示によるものなのだから、メンフィルがエリスの”誘拐犯”であるあの女の身柄を要求するのも当然よ。」
「…………予想はしていたが、やはり最初の要求内容の時点で父上はメンフィル帝国によって裁かれる身であったのか…………」
「ユーシス…………」
それぞれの要求内容を読み終えたラウラは複雑そうな表情で呟き、フィーの意見に頷いたアリサは複雑そうな表情を浮かべ、不安そうな表情で呟いたエマにセリーヌは静かな表情で指摘し、疲れた表情で肩を落としたユーシスの様子をガイウスは心配そうな表情で見守っていた。
「ちなみにこの要求内容はそれぞれいつ、グランセルのエレボニア帝国の大使館に届けられたのでしょうか?」
「1度目の要求内容は”1度目のユミル襲撃”が起こった二日後に…………2度目の要求内容は”2度目のユミル襲撃”が起こった翌日にそれぞれエレボニア帝国の大使館にメンフィル帝国の大使であるリウイ陛下直々が訪問して、その要求内容をダヴィル大使に渡してその要求内容にも書かれている通り、メンフィル帝国が定めた期間以内に実行しなければ開戦する警告を行ったそうです。」
「そしてその件をダヴィル大使から相談されて”中立の立場”としてメンフィル帝国との仲介を頼まれた私達はダヴィル大使と共にリウイ陛下と交渉して、何とか”期限切れ”で開戦する事は思いとどまって頂けたのですが…………2度目の要求内容に対する交渉の際、リウイ陛下から『幾ら盟友のリベールの頼みであろうと”3度目はない”事やこれ以上エレボニアを擁護する事を行えば、メンフィルはメンフィルとエレボニアの戦争の際リベールを第三者――――つまり、”中立の立場として認めない為リベールの仲介には応じない』と言われ、私達リベールは”中立の立場”としてリウイ陛下のそのお言葉に承諾せざるを得なかったのです…………」
「そ、そんな…………それじゃあ、リベール王国は”3度目の要求内容”の件については…………」
「”エレボニアとメンフィル・クロスベル連合との戦争に関してリベールが中立の立場を保つため”に女王陛下達は貴族連合軍の2度に渡る”ユミル襲撃”の賠償として求めてきたメンフィル帝国の要求に対して意見しづらい――――いえ、”意見ができない立場”なのですね…………」
オリヴァルト皇子の質問に答えたアリシア女王とクローディア王太女の答えを聞いたエ
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