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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第17話
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力―――”それ以上の協力”と言いますと、例えばメンフィル帝国が我が国に要求している”ユミル襲撃”に関する賠償や謝罪内容を変更して頂く為の協力等と言った事でしょうか?」
黙り込んだ後重々しい口調で答えたアリシア女王の説明が気になったオリヴァルト皇子の隣にいたアルゼイド子爵は頭を上げた後アリシア女王達に訊ねた。

「はい…………正確に言えば、今回の件に関して私達リベールはこれ以上エレボニアを擁護するような意見をすれば、メンフィル帝国から今回の件であるエレボニア帝国とメンフィル帝国―――いえ、メンフィル・クロスベル連合との戦争に関してリベールを”中立の立場として認めない”と警告されている為、貴国がメンフィル帝国より受け取った”3度目の要求内容”についてリベール(私達)はメンフィル帝国に意見する事は厳しい立場なのです。」
「な……………………」
「さ、”3度目の要求内容”って………」
「まさか…………内戦の間にメンフィル帝国は貴族連合軍による”ユミル襲撃”に対する賠償を要求する書面を”既に2度もエレボニア帝国の大使館に送ったのですか?”」
辛そうな表情で語ったクローディア王太女の話にアリサ達と共に血相を変えたオリヴァルト皇子は驚きのあまり絶句し、トワは不安そうな表情で呟き、ある事に気づいたアンゼリカは真剣な表情で訊ねた。

「……………ユリアさん。オリヴァルト殿下達にメンフィル帝国が用意したエレボニア帝国に対する1度目と2度目の賠償内容が書かれた書面を配ってあげてください。」
「御意。」
アリシア女王に指示されたユリア准佐は予め用意してあった鞄から書類を出して謁見の間に控えている王室親衛隊員達と共にオリヴァルト皇子達にその書類を配った。そしてその書類にはそれぞれメンフィル帝国の要求内容が書かれていた。



1度目の要求内容


メンフィル帝国によるエレボニア帝国に対する戦争勃発を中止する為の賠償内容は以下の通り。


1、貴族連合軍が拉致監禁したユミル領主の娘、エリス・シュバルツァー嬢の即刻解放

2、ユミル襲撃の主犯である”北の猟兵”並びにアルバレア公爵家当主ヘルムート・アルバレア、エリス・シュバルツァー嬢の拉致監禁の指示と実行を行った貴族連合軍の”裏の協力者”であるヴィータ・クロチルダ並びにアルティナ・オライオンの身柄引き渡し

3、貴族連合軍による”ユミル襲撃”に対する謝罪金並びに賠償金として5000億ミラの支払い

4、アルフィン・ライゼ・アルノール皇女は女学院卒業又は退学後メンフィル帝国領内で一生を過ごす事。メンフィル帝国で行う社交界への参加は許可するが、エレボニア帝国で行う社交界は夏至祭、皇族の誕生日、年末年始の際に行う社交界以外の参加を禁じ、帰省は1年につき30日間のみ認め
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