第17話
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同日、PM1:30―――
〜リベール王国・王都グランセル・グランセル城・謁見の間〜
「―――女王陛下、王太女殿下。此度は突然の訪問に応えて頂き、心より感謝致します。」
「いえ……貴国の事情はある程度把握しておりますので、どうかお気になさらないでください。」
「その…………殿下達が私達を訊ねた理由はやはり、エレボニア帝国とメンフィル・クロスベル両帝国との戦争の件でしょうか?」
オリヴァルト皇子の挨拶に対してアリシア女王は静かな表情で答え、クローディア王太女は複雑そうな表情でオリヴァルト皇子に確認した。
「はい。実は――――――」
そしてオリヴァルト皇子はアリシア女王達に自分達がリベールに来た理由を説明した。
「ええっ!?アルフィン殿下がお一人でメンフィル帝国の大使館に…………!?」
「まさかアルフィン殿下が昨日にリベールに来訪された上お一人でロレントのメンフィル帝国の大使館に向かわれていたとは…………誠に申し訳ございません。もしこちらで把握していれば、アルフィン殿下がメンフィル帝国の大使館に向かう前に保護をしてメンフィル帝国の大使館に向かう事をお止めしましたのに…………」
事情を聴き終えてクローディア王太女と共に驚いたアリシア女王は申し訳なさそうな表情でオリヴァルト皇子に謝罪し
「いえ、その件に関しては帝国政府としての下らないプライドに拘って女王陛下達にアルフィンの件を連絡しなかった宰相殿を含めた帝国政府やそれを承諾した父上―――ユーゲント皇帝陛下に非がありますので、どうかお気になさらないでください。それよりも、誠に勝手なお願いで大変申し訳ないのですが、恐らくメンフィル帝国によって拘束されていると思われるアルフィンの身柄をメンフィル帝国から返還して頂く事も含めたエレボニアとメンフィル・クロスベル連合との戦争を阻止する為に、御力を貸して頂けないでしょうか?―――どうか、お願いします。」
「お願いします!!」
オリヴァルト皇子は謙遜した様子で答えた後頭を深く下げてアリシア女王達に嘆願し、壁際で状況を見守っていたアリサ達も全員頭を深く下げて嘆願した。
「「………………………………」」
「陛下…………殿下…………」
一方嘆願された二人はそれぞれ複雑そうな表情で黙り込み、事情を知っているユリア准佐は辛そうな表情で二人の様子を見守っていた。
「…………みなさん、どうか頭を上げてください。メンフィル帝国の大使館に連絡を取り、オリヴァルト殿下がメンフィル帝国の大使であるリウイ陛下と交渉する場を用意する事は可能です。―――ただ、申し訳ないのですが”それ以上の協力”は私達にはできません。それでもよろしければ、メンフィル帝国の大使であられるリウイ陛下との交渉の場を設けますが…………」
「交渉の場を設ける以上の協
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