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女神と星座の導きによりて
星37 洗脳
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 笑顔でそう言ってきた真名。
 だが、そのいつもの穏やかに輝いていた瞳は濁っていた。
 そんな瞳を見て顔を歪ませたが、カミュとシュラは返事を返す。 

 「ああ、貴女のおかげだ。真名」

 「お前には助けられてしまったな……」

 カミュとシュラの言葉に星矢と瞬は紫龍と氷河を見つめて

 「どういう事なんだ?」

 「まずは俺から説明しよう。俺は老師から封印する様に言われていた技、亢龍覇を使い、シュラと共に消えるはずだった」

 「な!?」

 「紫龍!?」

 「聞け、俺はこの通り無事だ。まだ続きがある。そこで天に昇っている途中に黄金の輝きに包まれた。それは黄金聖衣」

 黄金聖衣、そう聞いた星矢と瞬は驚きを隠せない。

 「な、なんだって!?」

 「ああ、正直俺も驚いた。どうやらシュラが俺を生かそうと自身の黄金聖衣を渡そうとしたらしいが、他の黄金聖衣が俺に纏いつき、守ってくれたらしい」

 「そ、そんな事が……」

 「そして、黄金聖衣を纏っていたおかげで、俺もシュラも少しの間気絶していただけに止まったという訳だ」

 そう聞いた二人は唖然としていたが、氷河が次の説明をしてきた。

 「俺も正直死んだと思っていた。だが、下から来たミロ達に助けてもらったんだ」

 「ミロ達に?」

 「宝瓶宮の居住部屋に真名さんの青薔薇があったそうなんだ。それを使い、まずは俺よりも重体だったカミュ、次に俺と、治療してくれたのだ」

 「そうだったのか……」

 「でも、真名さんの青薔薇で治療って先生の件で知ってはいたけれど、改めて凄いって実感するね」

 「ああ、そしてその後に聞いた事に俺と紫龍は驚愕した」

 「「え?」」

 「よく聞いてくれ、二人共。真名さんは……」

 氷河が何か言おうとしたその時、自分達が居る側の出入り口から、凄い速さで黄金の輝きが入ってくる。
 その輝きは真名の隣に降り立ち、こちらを見据えている。

 「あれは……」

 「魚座の黄金聖衣?」

 星矢と瞬は「まさか……」とまたもや驚愕した。
 
 「そうだ、もう分かっただろう?」

 魚座の黄金聖衣は一度強く輝くと真名の身体に纏い出す。
 
 「そう、真名さんは……」

 「”元”聖闘士は聖闘士でも」

 そして、”それ”は姿を現した。

 「「十二宮最後の宮、双魚宮を守護する魚座の黄金聖闘士!」」

 瞳は濁り、無表情で星矢達を見つめる魚座の黄金聖衣を纏う真名の姿であった。
 
 「な、何言ってんだ。二人共」

 「魚座の黄金聖闘士はアフロディーテではないの!?」

 黄金聖衣を纏った真名を見ても未だに信じられないでいる星矢と瞬。
 正直、
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