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ある晴れた日に
404部分:雉鳩が消えたその四
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ー自体は爺さんからのだ」
「だよな。見たら相当古いな」
「ずっとこれで奏でてきた」
 彼もまたそうだったのだ。
「はじめてギターを持った時からずっとな」
「思い出のギターか」
「それに三代続けて使っているギターだ」
 彼だけではないのだった。
「俺にとっては。本当に」
「命みたいなもんなんだな」
「分身だ。だからいつも一緒に持っている」
「成程な。それも凄いな」
 素直に賞賛の言葉さえ述べる彼だった。
「俺もそんなギターが欲しいな」
「それもあれだ」
 ここで話は先程の恋話と何処か混ざり合うのだった。話す正道も聞く彼もそこまでは意識していないがそれでもその混ざり合った中で話をまた続けた。
「持とうと思えば持てばいい」
「持とうと思ってもてるものなのかよ」
「そう思ったギターがそれだ」 
 そうだというのだ。
「そのギターがな」
「そういうものかね」
「俺はそう思う」
 そしてまたこう述べるのだった。

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