第9話 第四次ティアマト会戦
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ンハルト艦隊が同盟に攻撃を開始した。
<アドルフ>
「左翼艦隊、突入を開始」
「今だ、ウェーゼルのワルキューレを出撃させろ」
反乱軍の艦隊はみるみる崩されていく。
今はなんとか踏みとどまっているものの、時間の問題だろう。
それにしても、何故途中で同盟軍の艦隊の一部が砲撃し出したんだ?
原作にはこんなの無かったぞ。
どうやら、砲撃したのはボロディンの第十二艦隊のようだが……。
と、俺は考え事をしていたが、オペレーターの声がそれを遮る。
「後方に、敵艦隊反応!! 8000程の艦隊が要塞に進撃中!」
「これは陽動だ。敵にそれだけの余剰戦力は存在しない」
「でしょうな」
「本体、後退を始めます!」
「やれやれ、引っ掛かったか。となると、次に来るのは敵の総攻撃か……今のうちに装甲の厚い戦艦を並べて防御壁を築いておけ。敵が攻撃を仕掛けてきたら、隙間から小型艦の主砲で砲撃しろ」
反乱軍はこの気を逃すまいとばかりに帝国軍本体に猛烈な攻勢に打って出る。
「我が軍中央本体、被害甚大!」
「これは少々不味い事態ですな……。いくら我々が持ち堪えても中央が崩れれば連鎖的に崩壊は免れません。何らかの対処が必要と思われますが」
「なに、我々がやらずともミューゼルが勝手にやってくれるだろうさ。今はただ耐えればいい」
・・・・・
しばらくして、後方の敵軍反応が消滅した。
「左翼艦隊より報告、敵、要塞攻撃部隊は敵の陽動作戦。後退の必要なし」
今頃は、ミュッケンベルガー元帥が『そうか、ならば徹底的にやれ!』とカッコいいことを言っている頃だろう。
「これより総反撃に移る。艦列を広げ、全艦で砲撃せよ!」
背後の憂いが消滅した帝国軍は先程と打って変わって大攻勢を仕掛け、反乱軍の艦艇が次々に爆沈していく。
そして、帝国軍が反乱軍を半包囲し勝敗が決しかけた、まさにその時。
「てっ、敵艦が左翼艦隊旗艦ブリュンヒルトの艦底に張り付きました!!」
「構わず攻撃を続行せよ……と言いたいところだが、本日最大の功労者を見殺しにはできんか。全艦、砲撃中止」
本当ならヤンとラインハルトの双方を一気にブチ殺せるチャンスなんだが……。
それをやると俺の今後がヤヴァイからやめとこう。
俺は空気の読める人間なんだ。
反乱軍が撤退していく。
「追撃なさいますか?」
「まさか、この戦いはもう終わりだ」
「ですな、一つの戦いは終わりました」
そう、第四次ティアマト会戦はこれで終了だ。
この功績でラインハルトは上級大将に昇進するだろう。
……次はアスターテか。
とうとう原作開始、早いものだな。
なら、あいつが反乱軍相手に無双してる間、
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