ハイスクールD×D 照らし出す光2
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このままで結構です」
「そう。それならそのままでいいよ。それじゃあ、早速だけど現状から説明しておこうか。僕はグレモリーさんに力を貸して欲しいと頼まれた。グレモリーさん個人からの話を聞いたところだけど、実際の取り決めとの差異を確認したい」
「分かりました」
メイドさんとの確認を行った結果、余計に頭を抱える。契約が杜撰すぎる。正当性は当主間での酒の場での口約束のみ。当主が命令すれば婚約自体は成立だからいいのだが、向こうが言い寄ってくるのを無視したり拒絶するのも問題ない。婚約を盾にとってもそれが正式なものではないから拒絶しても問題ない。このまま平行線で終わらせても何の問題もない。この婚約を成立させれるのは当主の合意だけだ。もしくは魔王からの命令。平行線だからレーティングゲームという模擬戦で決める?プロとアマチュアを戦わせてハンデは一切なしとかどうなのよ。
「悪魔って、バカばっかなんだね」
問題点をつらつらと並べると二人とも落ち込んでいる。
「グレモリーさん、実家に戻って父親を説得するのが一番手っ取り早いよ。そうだね『定職についてしかるべき年齢に達していながら遊び呆けていて女癖も悪くナルシストが相手なんて生理的に受け付けない』とでも言えばいい。欠点なんていくらでも出てくるでしょう?その相手も同じ席に付かせておくと尚良しだね。暴力に訴えさせないのが重要、いや、暴力をふるわせてもいいね。そんな相手に娘を差し出すようなら、メディアにその事実を暴露して全員の評判を道連れにすればいい」
「そこまでやるの!?」
「パラドに任せると命にかかわるからまだマシだと思うよ。それも自分の痕跡は完全に消して完全犯罪を達成させる。そういう手段を持っているのはグレモリーさんも知っているでしょう?」
「それは、まあ」
「それと、父親の説得に失敗してレーティングゲームになるのなら、ハンデは絶対に貰うこと。相手の人数を減らすんじゃなくて助っ人を呼べるように。最低でも3人は追加してくれたら僕の方からパラドとミッテルトを説得してあげてもいい。ゲームって名前が付いてるから食いついてくるとは思うけどね」
ゲームから産まれた存在であるパラドはプレイヤーを楽しませるということに比重を置く存在だ。その為に他のゲームでも自らに取り込むために積極的にプレイする。ゲームと名がつくとほいほい寄ってくるはずだ。
3日後、レーティングゲームの開催が決定され5名まで追加メンバーをもぎ取ってきたとグレモリーさんが告げてきた。ゲームの開催自体もグレモリー家としては渋々のようだ。あのメイドさん、裏で色々頑張ってくれたそうだ。息子さんが幻夢コーポレーションのファンらしいからお礼にテストプレイヤーに推薦しておこう。
「遅
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