十三話目
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に直ぐに再戦して勝てる訳ないだろ』
そんなイッセーの決意に水を差す様に第三者の声が響く。先ほどグレイフィアは帰ったので明らかに違うだろう。
誰かと思って声なき声多方向を振り向くと窓の縁に腰掛けている赤い怪盗の姿があった。
「お前は!?」
「よう。ゲームで大怪我したって聞いたけど、元気そうだな」
以前出会ったときのことを思い出して睨みつけてくるイッセーだが、そんな彼に気を悪くした様子も見せずにヒラヒラと手を振っている。
「何の用だ!? オレはこれから……」
「結婚式に乱入、だろ? オレには興味はないけど、お前にはもっと力が必要なんじゃないのか?」
そう言ってビルドドライバーを取り出してイッセーに見せつける。
「例えば、これとかな」
「っ!?」
『欲しい!』自分よりも強い木場や小猫を圧倒した目の前の相手の変身した姿、それがあればあんな鳥野郎には負けなかった。そんな考えが浮かんでくる。
「そんなお前にオレ達のスポンサーから贈り物だ」
そう言って何処からか取り出したスクラッシュドライバーを投げ渡す。
「な、なんだよ、これ?」
「オレのドライバーの後継機の試作品、名称は劣化版スクラッシュドライバーだ」
何処かの嘘つき焼き殺すガールがいたら焼かれる程の大嘘である。
実際には試作品ではなく完成品をデチューンした使い捨て版のスクラッシュドライバーだ。
「こ、これが有れば……」
「それと、これが変身用のアイテムのスクラッシュゼリーだ」
新たに投げ渡すのはゼリー飲料を思わせる外見にドラゴンのマークの書かれたドラゴンスクラッシュゼリー。こちらはデチューンしておらずちゃんとした物だ。
「使い方は簡単。オレのビルドドライバーと違って一つで変身可能。中央部にそれ差し込んでドライバーのレバーを捻るだけ、だ」
早速試そうとするイッセーだが、
「おっと、それは試作品なんでそう何回も、それも長時間は戦えないから、本番まで使わない方がいい」
そう言って変身してみようとするイッセーを止める。
「おい、それって欠陥品じゃ無いのかよ!?」
「試作品に夢見すぎだって。普通は試作品なんて完成品より劣ってる物だろ?」
四季の注意に噛み付いてくるイッセーに飄々とした態度で返す四季。
「どっちにしても、一回は確実に使えるのは保証するし、それの性能だけは保証する」
心の中で通常のクローズ以上、クローズチャージ以下だが。と付け足しておく。
流石に通常のクローズ並みに性能は抑えられなかったのだ。
「それに、完成品を渡してもらえるほど親しい関係でも無いだろ? オレ達と」
だったらちゃんとした方を
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