第七千八百九話 ネスヴィジ城
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第七千八百九話 ネスヴィジ城
日本は今度はベラルーシのところに来ました、ベラルーシはロシア大好きな国なのでロシアと因縁がある日本とは仲が悪いかも知れないですが。
今はです、ある古城に案内してから日本に言いました。
「ここが私の世界遺産だから」
「素晴らしいお城ですね」
日本は十六世紀に建てられたそのお城を見つつ応えました。
「東欧のお城の中でも」
「とはいっても元は私のお城じゃなくて」
ベラルーシは日本にさらにお話しました。
「ポーランドのお城だった」
「あの方でしたね」
「それがスウェーデンのものになったり」
その歴史をお話するベラルーシでした。
「兄さんのものになったり」
「色々あったのですね」
「ソ連の頃はサナトリウムだった」
「そういえば病院の匂いも」
「それで今は世界遺産」
「数奇な運命ですね」
「その運命もわかってくれたら嬉しい」
ここで珍しくでした。
ベラルーシは微笑みました、そうしてそのうえで日本をさらに案内します。お城の中も勿論世界遺産です。
第七千八百九話 完
2019・6・7
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