6 それでもライフはいつも通り
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君も見直してるよお〜」
「うん、きっとそうだよ!」
「え?うん、そうだよね」
かよ子は昨日のあの時、自分がアンナとアレクサンドルを撃退したら杉山からカッコよかったと言われた。本当に杉山から自分は見直されたかもしれない。
かよ子はまる子、たまえと別れて家に帰ると、母から声を掛けられた。
「かよ子、お礼の準備ができたわ。明日大野君と杉山君をウチに呼んであげなさい」
「うん!!あ、お母さん」
「え、何」
「この杖、とても役に立ったよ。ありがとう」
「よかった。大事に使ってね。この杖は別世界から貰った物なのよ」
「そうだったの!?」
「そうよ。お母さんもこの杖で何度か助けられたのよ」
「そうだったんだ・・・」
かよ子にとっては驚きの事実だった。そしてあの杖があるから自分は今こうして生きているのだと実感するのであった。
(でも、別世界から貰ったもの・・・。アレクサンドルとアンナはこの世から追放された者ってって言ってた・・・。前は私達と同じ地球の人間だった・・・。別の世界ってあるんだ・・・)
その時かよ子は謎に思った。この世から追放されたという事は、人は死後、異世界で生きているという事なのか。そしてアンナは「この日本が弛んでるから変えてくれって言われてやっている」と言った。しかし、誰に頼まれたのだろうか。そしてその人物(いや、何らかの組織かもしれない)は「日本を変える事」を目的に違う世界の人間を召喚したのか?しかし、かよ子にとってはまだ考えても分からない事だった。
翌日、学校にてかよ子は休み時間にサッカーして帰って来た大野と杉山に声を掛けた。
「す、杉山君。お、大野君・・・!!」
「山田、どうしたんだ?」
「お母さんがこの前のお礼をするって言ってたんだ。今日、私の家に遊びに来てくれるかな?」
「おお、いいぜ!!」
「うん、ありがとう!」
(また杉山君がウチに来てくれる・・・!!)
かよ子はまた杉山が自分の家を訪れることになってとても嬉しく思った。
家に帰って20分後、かよ子の家に待ち人は来た。
「こんにちは!」
「あら、杉山君、大野君。上がって」
かよ子の母は二人を家に上がらせた。そして娘の部屋に行く。
「かよ子、杉山君と大野君が来たわよ」
「うん」
かよ子は部屋を出た。居間に大野と杉山はいた。かよ子はまたあがってしまった。
「き、来てくれてありがとう・・・」
「ああ、折角お前が呼んでくれたんだからな」
「うん」
「はい、お礼にこのクッキーを買ってきたわ」
「うわあ、美味そうだな!」
「まあ、ほんのお礼よ。かよ子も一緒にどうぞ」
「うん」
かよ子は杉山、大野と共にクッキーを食べようとした。かよ子は緊張でクッキーを手から落としてしまった。クッキーはテーブルの
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