6 それでもライフはいつも通り
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隣人の壮絶な戦いを三河口は己の叔母と観戦していた。
「山田さん達、勝ちましたね」
「まあ、かよちゃんが貰った杖があるならきっと勝てると思ったわ」
「俺が加勢しても良かったかもしれませんが」
「いいよ、いいよ。健ちゃんの力は強すぎるから。それにお陰でかよちゃんもあの男の子達ともっと仲良くなれたみたいだしね 」
「そうですね。大野君と杉山君でしたっけ。あの二人は本当に頼りがいがありますね。俺なんかよりも・・・」
かよ子の母は大野と杉山をそれぞれの家に帰した。礼はまた後ですると言って。
翌朝、かよ子は昨日の決闘で疲れてしまっていた。しかし、そんな理由で学校は休めない。疲労感を残しながらも学校へ行った。あわや遅刻かという状況で3年4組の教室に到着した。
「おはよう〜、かよちゃん!珍しいねえ〜こんなギリギリに来るなんて」
「まるちゃん・・・」
いつも遅刻寸前で登校するまる子よりも遅かった。
(仕方ないか。昨日が大変だったし・・・)
その直後、はあはあ、と言いながら二名の男子が現れた。大野と杉山だった。
「はあ、遅くなっちまったぜ・・・」
「す、杉山君!お、大野君!?」
「あれえ〜、二人とも珍しいねえ〜」
「ああ、寝坊しちまったよ」
かよ子は少しはおっちょこちょいが治ったかもしれないと思った。しかし、昨日の大決戦の疲労の影響なのか算数の授業中で居眠りをしてしまった。
「山田さん、山田さん!?大丈夫ですか?居眠りをしてはいけませんよ」
戸川先生に起こされてかよ子は恥をかいてしまった。やはり自分のおっちょこちょいは何一つ改善なしだと実感した。その授業の後、杉山と大野が話しかけてきた。
「よう、山田!疲れて寝ちまうなんてすげえな」
「あ・・・。うん」
かよ子は好きな男子に知られてみっともなく思った。
「やっぱり昨日の戦いで疲れちまったんだな。俺も杉山もそれで今日寝坊しちまったんだよ」
「え、そうなの!?」
「そりゃあいつら手強かったもんなあ!」
「うん。あ、そうだ。私のお母さんが今度お礼をしたいって言ってたよ」
「おう、わかった」
かよ子は好きな杉山と会話が弾んで嬉しかった。
(なんだかいつもの生活に戻ったかもしれない。でも、これだけ杉山君と話せるなんて・・・)
その後、かよ子はまる子やたまえと下校していた。
「かよちゃん、良かったねえ〜」
「え!?な、なにが!?」
「もう〜、とぼけちゃってえ〜。大野君に杉山君と楽しく喋ってたじゃ〜ん」
「あ、それはその・・・」
かよ子は昨日の事を話そうと思った。
「昨日ね、二人は一緒に戦ってくれたんだ。一昨日の昼休みに学校を襲いに来た人達から」
「ええ!?そうだったの!?」
「うん、その事を話してたんだよ」
「そっかあ〜、杉山
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