暁 〜小説投稿サイト〜
ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
17話
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「それじゃあ、リリは無所属のサポーターじゃなくてファミリアに所属してるんだ」
「はい。リリはソーマ・ファミリアの一員です」
ダンジョンに向かいながら互いにお互いのことをはなしていた。
「へー、神ソーマの眷属なんだ」
「おや、ベル様は私たちのファミリアをご存知なのですね。あまり、知っている人はいないと思っていたのですが」
「まあ、僕もあまり詳しくは知らないけどお酒で有名だよね」
そんなことを話ながらダンジョンの入り口へと辿り着いた。
「さて、
解放
(
アンロック
)
咲刃十六夜」
ベルは魔剣を喚び出す。
「おお、ベル様は魔法をお持ちなのですね。武器を喚び出す魔法ですか?」
「えーと、まあそんなところかな。それより早く行こう」
ベルが喚び出した魔剣をリリは怪しい目付きで見ていた。
「ベル様はお強いんですね」
「ん?そうでもないよ」
「またまたご謙遜を」
ダンジョンに潜ってから二時間弱。七階層へと降りモンスターを狩りまくっていた。
「でも、普段よりモンスターが少ないような気がしたんだよね」
「う〜ん。そうでしょうか?リリにはよくわかりませんがこれくらいが普通だと思いますよ」
ベルがモンスターを少なく感じるのも無理もなかった。なぜなら、サポーターであるリリがいることで足下や近くにモンスターの死骸がなく、何時もより戦いやすかったのだ。
「さーてと、片付けちゃいましょうか」
リリはナイフを取り出してモンスターの胸にある魔石を器用に取り除いた。
「リリルカさん、魔石の取り方上手だね」
「そんなことはないですよベル様。リリにはこれくらいしか取り柄がありませんから」
また1つまた1つと魔石を回収していく。
「ギャシャアアアアァァァァァァ!」
「な、まだあんなところにキラーアントがっ!」
「リリルカさんはそこを動かないで!」
ベルは魔剣に魔力を流し込む。すると刀身に何かが纏わりつき、それを放つ。
「ハアァ!」
「き、シャアアアァァァァッ!」
「す、凄い」
キラーアントは真っ二つになり灰へと変わってしまった。
「あ、魔石」
「この場合は仕方ありません。命の方が大事ですから」
魔石にダメージを与えればモンスターは即座に灰になり魔石の価値も低くなるか無くなる。だが、それはやはり時と場合によるものなのだ。
「ベル様のそれは魔剣なのですか?」
「え?あ、何て言うか。そのあれも僕の魔法と言うか……なんと言うか」
魔剣だとバレることは避けたいベル。
「それよりベル様も魔石の採取の方をやってみますか?」
「いいの?」
「はい。ここにもう一本ナイフがありますので。さすがに一人では時間がかかってしまいます」
ナイフを受け取り
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ