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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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魔石の採取を始めようとしていた。
「そのさ、リリルカさん。ずっと気になっていたんだけどその様付けで呼ぶのやめてくれると嬉しいな」
「ベル様、リリのことはリリとお呼びください。さん付けはダメです」
「どうして…」
「サポーターなんて響きは良いですが所詮は都合の良い荷物持ちです。命を懸けてモンスターと戦っているのは冒険者様たちです。そんな冒険者様たちから見ればリリたちはなにもしていないのに甘い蜜を吸うだけの言わば寄生虫なんです」
リリの瞳はどこか暗い色をしていた。
「だから、リリたちが冒険者様たちと同格であろうとすることは傲慢です。もしそんなことをすれば冒険者様たちは分け前など恵んではくれないでしょう」
ベルは思った。一体彼女は今までどのような扱いを受けてきたのであろうか。どうすればここまで自分達のことを下へと見られるのだろうと。
「そんなことはないと思うよ。少なくとも僕はリリルカさんと対等な立場…仲間だと思っているよ」
「今はそれで良いです。さあ、 魔石の回収をさっさと行ってしまいましょう」
ベルは咲刃十六夜を後ろにおき魔石を取り出す。
「あ、意外と簡単だ」
「……」
後ろでリリはベルの魔剣を掴む。
「!?」
ドサッと音がしベルは後ろを向くとリリが倒れていた。しかも、先程まであった尻尾と耳がなくなった状態で。
「リリルカさん!!!」
ベルは慌ててリリの手から魔剣をはずした。
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