第五十二話 おせちひのきしんその一
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第五十二話 おせちひのきしん
天理高校の三学期のはじまりは他の学校と比べて早いです、始業式は八日からですが五日からおぢばで皆集まります。
それは何故かといいますとおぢばでのひのきしんがあるからですが。
「今年もはじまるわね」
「ええ、今からね」
「おせちひのきしん」
「勇んでいかないとね」
私達は皆でこうお話しながら東寮にいました、昨日のうちに寮に戻ってそうして今からひのきしんです。
それで私も朝御飯を食べながら皆に言いました。
「私達は特に今年が最後だからね」
「そうそう、高校三年生だからね」
「高校生でのひのきしんは最後だからね」
「余計に勇んでいかないとね」
「悔いを残さない様にね」
「そう、だから私も勇んでいくわね」
そしてこうも言いました、
「教会の信者さんも来られるし」
「ちっちのお家の教会の信者さんも来られるの」
「そうなの」
「奥華の人も多く帰られるしね」
私のお家の教会の人だけでなくです。
「だから余計に気が抜けないわ」
「そうよね、ちっちはいつも真剣だけれど」
「同じ奥華の信者さんが多いと余計にそうなるわよね」
「それ私達もだけれどね」
「やっぱり同じ教会の人が来られるって思うと違うわ」
「そうでしょ、だから今年は高校最後のおせちひのきしんでもあるし」
それなら余計にでした、本当に。
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