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女神と星座の導きによりて
星36 上を目指して3
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 こうすればシュラは紫龍に山羊座の黄金聖衣を渡さなくても良いですし、紫龍も黄金聖衣を着ていれば助かる……と思います。

 「後は……カミュとディーテ!」

 絶対に死なせません!
 そこで部屋の中の風向きが変わった事に気が付きます。
 後ろの扉が開いているみたいです。
 それに振り返った時、とても強い衝撃が頭を貫きました。
 
 「さ……」

 私の意識はそこで途切れました。
 次に意識が戻ったのは……。


 □■□■□■□■□■□■


 「ついに見えてきたぜ……。双魚宮!」

 「星矢、分かっていると思うけど」

 「ああ!ダイダロスの敵討ちだったな!」

 「ふふっ、先生は死んではいないよ。星矢」
 
 そう、瞬の師、ダイダロスは長年召集に応じず、その罰として魚座の黄金聖闘士アフロディーテによって死にかけるも、瞬が去り際に姉弟子のジュネに渡していたお守りの中身、キュアローズの花びらを使い、ギリギリの所で生き残ったのであった。
 勿論、ジュネには使用法を教えていたので助かったが、もし教えていなければダイダロスは死んでいたかもしれない。
 その事を思うと、ジュネに渡しておいて良かったと思う瞬であった。

 「まさか、あのお守りの中身が、真名さんの青薔薇の花びらだったのには驚いたよ。しかも癒しの効果があるだなんて……。小宇宙は本当に色々な可能性があるね。……僕、嬉しいんだ」

 「瞬?」

 「聖闘士は戦いの為だけではなく、誰かを癒す事も出来る。その可能性を生み出した真名さんはすごいと思うよ。心から尊敬する」

 「瞬……」

 「ふふっ、星矢、僕なら大丈夫!さぁ、アフロディーテは僕が相手をする!その隙に星矢は先へ行ってくれ!」

 「ああ!」

 そう言うと、二人は駆け出す。
 双魚宮の入口に誰かが立っていた。
 二人を迎えるように。
 二人を……

 「あ……、あれは……!」

 「真名さん?」

 拒むように……。
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