『ルイズが召喚したのが、ドードーだったら?』
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三つになるそうだ。
げっ、とルイズは思った。ただでさえ、足癖が悪いし、主人を馬鹿にしたように鳴くのに、それ以上にうざったくなるのかと。
全然懐いていないらしいドードーに手を焼いていると知ったシエスタは、かつて曾祖父は、ドードリオに乗って走っていたという話があるから頑張ればきっと背中に乗せてくれると励ました。
この日から、ドードーとの攻防が始まった。
毎日のように声をかけるが、つつかれる。
手を出せばつつかれる。
餌をあげると、手ごとつつかれる。
血は出ないので加減はしてくれているらしが、痛いのは変わりない。
そんなある日、国を挙げて大型使い魔を使ったレースを開催するという知らせが入った。
ルイズもちょっと出場を考えたが、まだドードーの形態なので、諦めようとした。その時、舎の方がなんか騒がしかったので、行ってみると、そこには、1.8メートル以上はありそうな、頭が三つになったドードー…否、ドードリオがいた。
おそらくだが、馬鹿にされたので怒っているのか、生徒の何人かを追い回してつついていた。
ルイズが、爆発魔法を使ってビックリさせて止め、目つきがものすごく悪くなったドードリオに、レースに参加するわよ!っと言った。
するとプイッと素っ気なくそっぷを向くドードリオに、アイツらを見返したくない?っと、先ほどドードリオが追い回していた生徒達を指差して聞いた。すると、ドードリオは何か考えるように、三つの頭で顔を合せ、それからルイズを見た。
ドードリオは、背中を向け、しゃがんだ。それは、まるで乗れと言っているようで…、ルイズは、恐る恐るドードリオの背中に乗った。そしてルイズが乗ると、ドードリオが立ち上がった。高くなる視界、慌ててルイズがドードリオの首を掴んでしまうと、ドードリオが苦しみ、暴れた。
結果落とされ、ドードリオが抗議するように鳴いた。ルイズは、尻をさすりながら、ごめん…っと謝った。
そして、レース当日。ルイズは、ちゃんと手綱を付けて出場した。
陸地系の使い魔の出場枠で、ドードリオの存在はかなり目立った。
変な鳥!という出場者貴族のヤジに、ドードリオが、ギッと睨むので、背中に乗っているルイズが落ち着くよう首をさすった。
レースのスタート位置に付き、スタートの合図と共に、一斉に使い魔達が主人を乗せた状態で走り出す。
ルイズのドードリオは、圧倒的なスピードで他を圧倒し、一位をもぎ取った。
あまりの速さに、ズルしたんだろ!と同じく出場していた、あの時の貴族が抗議してきたが、魔法を使っているかどうか調べて貰い、使い魔の実力だと証明するとせっかく二位だったのに順位を剥奪されたのだ
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