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ある晴れた日に
4部分:序曲その四
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前の特徴つったらそれじゃねえか」
 だからだというのであった。
「オタクっていうのがよ」
「そういう野本君はダンスオタクにならないかい?」
「俺もオタクかよ」
「そうだよ、オタクは一つじゃないんだよ」
 今回はかなり説得力のある言葉だった。今まで押していた野本が逆に押されてきているのが正道達の目からもよくわかった。
「だから僕も君もオタクなんだよ」
「こんな奴なんだよ」
 言い負かされた彼は竹山を指差しながら憮然とした顔で正道達に顔を向けて述べる。
「おかげで俺はずっといらいらさせられてるんだよ」
「その割には仲がいいね」
「親戚同士でもあるんだよ」
 こう桐生に返した。
「母方のばあちゃんが同じでよ。それでガキの頃からずっと知り合いなんだよ」
「何だよ、御前等親戚だったのかよ」
 これには正道だけでなく皆驚きだった。
「嘘だろ、それって」
「だからよ、こいつはデブなんだよ」
 野本はそこを強調する。
「それに引き換え俺はこのイケメンだからな」
「イケメンっていうかチンピラにしか見えねえぞ」
「そうだよな」
 今の野本の言葉に突っ込みを入れたのは野茂と坂上であった。
「その坊主止めた方がいいぞ」
「余計に柄悪く見えるぜ」
「これは俺のポリシーなんだよ」
 色々言われたのが気に障ったらしくムキになった顔になっている。

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