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レーヴァティン
第百六話 圧勝の後でその十一

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「俺達でな」
「それでは」
「手本にするのはだ」
 法のそれはというと。
「御成敗式目、いや」
「おう、それよりものう」
 当季がここで英雄に言った。
「もっとええものがあるぜよ」
「武家諸法度だな」
「やっぱり法で考えたらじゃ」
「あちらの方がいいな」
「完成度がじゃ」
 法としてのそれがというのだ。
「違うからのう」
「それでか」
「法ならぜよ」
「江戸時代のものか」
「あれを手本にしてな」
 そのうえでというのだ。
「定めていくべきぜよ」
「なら起きた時にだな」
「そうぜよ、勉強してじゃ」
 江戸時代の法、諸法度等のそれをというのだ。
「活かしていくべきぜよ」
「そういえばデルフォイでもだ」
 あの街でのこともだ、英雄は思い出して述べた。
「学んだな」
「ならそれもぜよ」
「ここで活かすべきだな」
「やっぱり国は法がないとのう」
「的確に動かないな」
「それもその国にぜよ」
「合った法でないとな、この浮島は」
 どうかともだ、英雄は話した。
「武家も公家も寺社も存在していてだ」
「民もおってのう」
「商いもされている」
「そうしたことも考えてぜよ」
 そのうえでというのだ。
「ことを進めていくべきぜよ」
「その通りだな」
「デルフォイで学んだことにのう」
「起きた世界で学んでな」
「そしてこの浮島の現状も考えてじゃ」
 そうしたことをしていってというのだ。
「そしてぜよ」
「法を定めてな」
「政を行っていくぜよ」
「わかった、ではな」
「これからはじゃな」
「今の領地の政を行いつつだ」
 内政、それをというのだ。
「そしてだ」
「法を定めてのう」
「これまで以上に政をよくしていく」
 的確な統治を行っていくというのだ。
「それを柱にな」
「そうじゃな、ではぜよ」
「暫く政に腰を据えていく」
 こう言って実際にだった、英雄は起きた時に学びかつデルフォイでの学問のことも思い出し東の浮島の状況も見てだった。
 仲間達と共に法を定めた、そのうえでその法を吟味して述べた。
「これならな」
「はい、いいかと」
「これだけの法なら」
「これならだ」
「国を治めていけるっちゃ」
 十二人もそれぞれ見て言った、こうしてだった。
 法を定めた、そうしてその法を公に出してそこからも政を行うことにした。そうしてその法を定めた後でだ。
 英雄は周りにだ、こう言ったのだった。
「より早いうちにだ」
「法はっちゃな」
「慣習法に拠らずな」
 愛実にも言葉を返した。
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