第百六話 圧勝の後でその八
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「来る者は拒まずだ」
「どんどん受け入れてね」
「こちらに組み込んでいく、後はな」
「他の勢力もだね」
「組み込んでな」
そしてと言うのだった。
「まずは関西を完全に手に入れる」
「そしてだね」
「それからだ」
「さらにだ」
「他の地域ね」
「江戸も他の地域な」
つまり浮島全てをというのだ。
「手に入れる」
「そしてその第一歩が」
「関西だ」
この地域を完全に手に入れることだというのだ。
「この浮島で最も豊かだからな」
「その豊かさが」
実際にとだ、言ってきたのは当季だった。
「狙いどころぜよ」
「肥えた土地にな」
「賑やかな多くの街とのう」
「湖の幸も多い」
「水運もあるぜよ」
「そうしたものを使ってだ」
そしてというのだ。
「豊かな土地にする」
「だからじゃのう」
「俺達はだ」
まずはというのだ。
「関西だ、だから大坂に拠点を置いているしな」
「そういうことじゃのう」
「大和は手に入れたしな」
「この播磨もじゃな」
「戦う前から降るものが多いならな」
それならと言うのだった。
「そのままだ」
「どんどん加えていってのう」
「国全体を手に入れる」
播磨という国をというのだ。
「そして淡路もな」
「あの島もじゃな」
「手に入れてだ」
そうしてというのだ。
「瀬戸内の東もだ」
「手に入れるのう」
「あの辺りの商いを完全に手中にして」
「そしてじゃな」
「より富を得る、そして播磨と淡路の次は」
「紀伊じゃな」
「あの国となるが」
ここでだ、英雄は当季にこう話した。
「紀伊は龍がいるというが」
「おう、かなりでかい龍がおるそうじゃな」
「そして高野山だが」
「かなり強いのう」
「独自の勢力になっているな」
「あとあそこは忍もおるぜよ」
彼等もというのだ。
「独立勢力になっちょるわ」
「大和や播磨より状況は複雑だ」
「そうじゃのう」
「だがその紀伊もな」
播磨、そして淡路を手に入れてからというのだ。
「兵を進めていってだ」
「手に入れていくのう」
「そうする、いいな」
「承知したぜよ」
当季は笑顔でだった、英雄に対して頷いて応えた。そしてだった。
播磨の国人達が降れば皆迎え入れそうして従わない勢力には兵を進めて降していった。そうして神戸まで手中に収めると。
姫路にも兵を進めた、だがここでだった。
姫路城を手に入れて入城してだ、英雄は仲間達に話した。
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