第五十一話 お餅つきその二十七
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「お正月におぢばに帰って来る人達の為のお餅だから」
「だからですね」
「そう、それはしないでね」
「わかってます、頑張って焼きますね」
「そうしてね、お餅は多いから」
奥華だけでも随分つかせてもらいましたし他の大教会からもお供えがありますので。
「頑張って焼いてね」
「そうさせてもらいます」
阿波野君は笑顔で答えてくれました、そうしてでした。
私達は神戸に戻りました、高速を進むその中で妹達がまた私達に言ってきました、今度のお話はといいますと。
「お姉ちゃんも車の免許取ってね」
「ちゃんとね」
「ええ、十八になったし」
それならです。
「免許も取らせてもらうわね」
「ええ、絶対によ」
「免許取ってね」
「それはね。免許取ったら」
私自身考えています、宗教関係のお家はあちこち行くことが多いので車がどうしても必要だからです。
「運転するわね」
「私達も取るしね」
「三人いれば大丈夫よね」
「ええ、しかし思うことは」
ここで私はこうも言いました。
「大学行ってる間に取りたいけれど」
「じゃあそうしたら?」
「夏休みとかにね」
「そうね、そうするわね」
「そういうことでね」
「三人で順場bで取ろうね」
「是非ね、そういえば阿波野君も」
ここでまたあの子のことを思い出しました。
「免許取りたいって言ってたわね」
「あっ、じゃあ四人ね」
「四人になるわね」
「私達も結婚したら六人」
「六人いれば大丈夫ね」
「何でそこで四人になるのよ」
そこがわかりませんでした、ですが。
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