星33 願い
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だってやる事はいっぱいあるのです。
私だって死ぬ気はありませんので、精一杯頑張りますよー!
そう背中に炎を灯らせ、気合いを入れていると星矢達の小宇宙を感じました。
それにアイオロスの小宇宙も……。
聖域に近付いてきます。
と、なるとそろそろ沙織に黄金の矢が射られる頃でしょうか……。
本当ならそんな事阻止したいですけど、ここは心を鬼にします。
沙織の為であり、星矢達の為ですからね。
……私は、あの子達の為とか言いながら、本当にそうなのかと悩んでしまいます。
沙織達には成長してもらいたいですし、黄金の皆さんには認めてもらいたいと思っています。
その想いは本当です。
それから多分ですけど、アイオロスは上ってはこない気がします。
何故かって?勘ですよ!たまには私だって勘頼りしますよ。
多分、矢の事は星矢達に任せて沙織の護衛をすると思います。
本当に勘ですけどね。
実際、アイオロスの小宇宙は聖域の入口、白羊宮の前から動きません。
意外と勘も当たるものです。
白羊宮に星矢達が居る事が分かります。きっと聖衣の修理をしてるんだと思います。
修理が終われば次は金牛宮。
アルデバランが守護する宮です。
ちなみにアルデバランには星矢達の事を伝えていません。けれど、原作でどんなやり取りをしていたかを知っているからではありません。
彼なら星矢達を正しく導いてくれると信じています。
さて、では伝書鳩に任せて手紙を飛ばしますか。
「ハトさん」
くるっくー
バサバサと羽をはばたかせ、窓に近付いてくれます。
そして私の元まで来ると筒のある方を差し出してきました。
「これで”最後”です」
そう、これが最後の手紙。
あと、この聖域で出来る事はテレパシーを飛ばす位ですかね。
聞かれても困る会話は手紙に書きました。
後は聞かれても困りません。
「さぁ、ハトさん飛んでください」
そう言って伝書鳩を飛ばします。
これでどう運命が転がるのか分かりません。
ただ、どうか……、
「皆が死なない運命を手繰り寄せる為に」
それが彼らの幸せであるかなんて分かりません。
でも、皆を知っている私は彼らに生きてほしい。
そう願ってはいけないのでしょうか……。
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