暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第58話 謹慎終了?? え、早くないって? 殆ど気絶してたから
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
さぁ、勝負だ。偽ヤクザ。
「湊さん、聞いて下さい?? マギア幹部から情報を得ました! マギアの勢力は、まだ大戦当時からほと」
手が震えて、携帯を落とす。偶然、スピーカーのボタンを押せた様で、電話口から「如何した……!?」と声が聞こえる。
想像以上に痛い。湊さんが記憶消去の権限に因って消した記憶を思い出そうとする時より、全然痛い。
直ぐに薬を大量に口に中に入れて、水で流し込む。こういう時、薬を飲むのに慣れていて良かったと思う。
「大戦当時から、ほとんどかわって、ない」
叫んで、薬を飲んで、叫んで、薬を飲んでの繰り返し。側から見れば、普通に異常者だ。
「変わってないそうで、す……?? マギアである事を隠して生活して」
痛みはどんどん大きくなっていく。意識を保つのがギリギリ。
「してる……でしょう?? だから、っ……気をつけて」
無事に……では無いが、取り敢えず言い終わった。
気付けば薬がベッドの上に散乱していて、少し服が濡れていた。本当に異常者……
「……はぁ。薬の過剰摂取は嫌いなんですけどねぇ」
「おい騒ぐな病人?? うるせぇ!」
「すみません。ちょっとこの白髪イカレ野郎と戦ってました」
「医務室では安静にしやがれクソが??」
……はい。
「残念でしたね、偽ヤクザさん。言っちゃいました」
「てめえみたいなイカレ野郎だ。言いきるとは思ってたさ」
「ありがとうございます」
瓶に入っていた薬の殆ど飲んでしまったので、二回目はもう不可能だろう。しっかりと、湊さんに伝わっていれば良いですが。
「……で、これから貴方は如何するつもりですか、偽ヤクザさん」
「その“偽ヤクザさん”って言うの、いい加減止めろや。“真希様”」
「“真希さん”」
「チッ、しょうがねぇなぁ。まず、そこでチョロチョロしてる奴等をどうにかしろや」
「え」
病室の入り口の方を向くと、いきなり?を掴まれて、無理矢理偽ヤクザさんの方を向かされる。そして、偽ヤクザさんは私の口に舌を入れて、顔の角度を変えながら、深くキスをする。
ちらりと入り口の方を見ると???
「あ、ぁ……あぁぁあ……」
一房のメンバーが、物凄く歪んだ顔をして、此方を見ていた。
この偽ヤクザ、分かっててやりましたね……??
直ぐに離れようと、彼の肩を押しながら、後ろに下がろうとするが、彼は私の頭と腰に腕を回してホールド。それからも逃れようと、無理矢理後ろに下がれば、彼に押し倒される。本当に、なんなんですか、この男。
「んんっ?? ……ぷはっ……貴方、何度も何度も何なんですか!」
「なんど、も……」
「
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ