『ルイズが召喚したのが、ミニリュウだったら?』
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その後、毎日何度も脱皮を繰り返したが、ほとんど成長しているように見えず、やきもきした。
ルイズは、毎日メジャーを使ってミニリュウの成長を記録した。
計ってみると、びみょーーーにちょっぴりずつ成長しているのは分かった。
その後、ギーシュの二股発覚事件での決闘から、土くれのフーケの盗難事件を経ても、まだハクリューにはならなかった。
そして、アルビオンへの密命にて、ルイズの婚約者であったワルドが裏切った時、その時が来た。
白く光り輝いたミニリュウの体が伸び、そして4メートルはある大きさに成長すると、恐ろしいスピードで、ウェールズに迫ったワルドの攻撃を防ぎ、キッとワルド睨んで、水を纏った尻尾の先端でワルドの腹を突いて倒した。
ギリギリで風でガードしていたワルドは、逃げながら捨て台詞でレコン・キスタ軍が迫ってきていることを告げると、ハクリューが天井に空いた穴から翼もないのに空を飛び、迫り来る大軍に向かって、竜の怒りなる技を放った。
天候は荒れ狂い、空中戦艦は空中で衝突し合い、竜騎士は、雷に打たれて焼かれて焦げ、陸上の兵達は、迫り来る竜巻と増水して生き物のように襲いかかってくる水に逃げ惑った。
それが大量の経験値となり、ハクリューをさらに成長させる糧となる。
天空でカイリューへと進化を遂げたことで、放たれた破壊光線がトドメとばかりにレコン・キスタ軍の中心を破壊した。
たった一匹の竜によって、アルビオンの反乱の戦は、終息させれてしまった。
ワルドの攻撃を受けてしまって気を失っていたルイズが目を覚ました時には、すべてが終わった後だった……。
カイリューによる破壊の余波で壊れてしまった教会で、ぼう然とするルイズの傍に、カイリューが舞い降りてきて、ルイズを抱き上げて、もう用はないと言わんばかりに学院へと帰っていった。
この出来事は、生き残ったウェールズによって立ち直ったアルビオンやトリスティンで、“竜の怒りの日”と呼ばれ伝説になるまで語り継がれていくことになる。
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