『ルイズが召喚したのが、ミニリュウだったら?』
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うものがあった。
もしかしたら、自分が召喚した得体の知れない竜は、その類かもしれないと思った。生まれたてだというのに、あれだけ風を操れるのだ、潜在能力は凄まじいのだろう。
で…、その問題の竜は、ルイズの部屋に作られた使い魔のための藁の上で体を丸めて寝ている。
恐らく生まれたての上に、急に大きな力を使ったから疲れているのだろう。
ルイズは、図書館から借りてきた本を閉じ、自分も疲れたので、早めに就寝することにした。
その夜から朝まで、ルイズはうなされた。重たいものが体の上に乗ってる夢を見て…。
そして目を覚ますと、藁の上にいたはずの謎の竜が、ベットの、ルイズが被っている布団の上に乗っかって寝ていた。
大きさの割にすごく軽いようだが、それでも乗っかられると辛い(※3.3キロ)。ルイズは、布団を剥いで、ベットの横に竜を落とした。
目を覚ました竜が、抗議するように鳴く。ルイズは、寝起きも合わさり、竜を叱った。
プンスカ怒りながら着替えていると、ふとルイズは、この竜の餌について思った。
口は見えない。鼻で隠れているのか? そもそも草食? 肉食? 雑食?
しょんぼりと体を丸めている竜に聞いても仕方ないので、朝ごはん食べさせてあげるから来なさいと命令して、食堂に向かった。
生の食材を見せれば食いついたのを選べるので、食堂の調理場から持ってきてくれないかとメイドに頼むと、そのメイドは、ミニリュウだぁ!と驚いていた。
どういうことかと聞くと、シエスタというメイドの故郷でごく希に見られる、珍しい竜の一種だという。
あと、二段階ほど成長するそうだが、これで、ミニ?とルイズは、ミニリュウを見た(※1.8メートル)。
シエスタは、かつて曾祖父が飼っていたハクリューが、天候を操り、水不足や日照り不足だったタルブを何度も救ったという逸話を熱く語った。
聞いていると、ハクリューは、一段階目の形態で、次の形態はカイリューという四肢を持つ竜らしい。
餌は何が良いのかと聞くと、たぶん雑食と言われたので、肉と魚、あと野菜の切れ端などをたくさん持ってきてくれて、それをミニリュウは全部食べた。生まれたてから何も食べていなかったので相当お腹を減らしていたらしい。
食べ終わって、ケプッとゲップをすると、ミニリュウの体が脱皮した。
シエスタが、皮を貰って良いですか!?っと聞いてきたので、押されたルイズは、勢いで承諾した。シエスタは、喜々とお財布にミニリュウの皮を入れていた。
あっ、脱皮し続けて大きくなるらしいですよ!とシエスタが言った。
あと、ついでに、成長も遅いらしいので注意が必要です、とも言われた。
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