第60話 生誕祭 後編
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以上そうはいかない。それでもこの二人は受け入れてくれた。リベールって優しい人ばかりだよね。
「私は弟弟子君とフィーちゃんが猟兵でも構わないよ!だって可愛いは正義だからね!」
アネラスからすれば猟兵であることよりも可愛いければ良いという考えみたいだ。わたし、可愛いのかな?
その後リィンはせめてものお詫びとして3人にアクセサリーやネックレスを自腹で購入してプレゼントした。それ以外にも他の女性陣にもお詫びの品として色々と買っていたんだけど、本当は男性陣にもプレゼントを買ってあげたかったみたい。でもゼノ達へのおみやげも買うとなると流石にミラが足りなかったのでまた別の機会に贈り物を送ろうってリィンは言っていた。
「フィー、これを受け取ってくれるか?」
「えっ、わたしにもくれるの?」
するとリィンは私にもネックレスを買ってくれた、わたしはいいよとリィンに言ったが俺があげたいんだと言われてしまうと断れなかった。リィンが買ってくれたのは銀十字の施された綺麗なネックレスだった。
「綺麗……」
「うんうん、フィーちゃんの銀髪と合わさってよーく似合ってるよ!」
アネラスにも似合ってると言われてわたしはとても嬉しくなった。
「リィン、ありがとう」
「お、おう……気に入ってくれたのなら良かったよ」
わたしは笑みを浮かべてリィンにありがとうとお礼を言う、するとリィンは顔を赤くしながら嬉しそうにほほ笑んだ。暫く見つめあっていると不意に多数の視線を感じ振り返ってみる、その視線はシェラザードとカルナ、そしてアネラスのものでニヤニヤした表情でわたし達を見ていた。
「アンタ達、なんか今までと接し方が違うわよね〜」
「うんうん、弟弟子君のフィーちゃんを見る目が違うよね!」
「こういうのは野暮だが、それでも知りたくなるのが人の性だ。で実際はどうなんだ、フィー?」
「リィンに告白したからちょっとね」
「えっ、えぇぇぇ!?フィーちゃんが弟弟子君に告白―――――ッ!!?」
多分バラされるんだろうなと思い敢えて何も言わなかったリィンだったが、期待通りわたしは普通にバラした。
その後女性陣が盛り上がってわたし達の関係などを聞いてきたので正直に話した。まあリィンが居心地の悪そうな感じだったけどそれ以外の皆と私は盛り上がっていた。
「はぁ……シェラザードさん達はしゃぎすぎだろう……」
「女の子だからね、そういう話は好きなんじゃないの?リィンもウジウジしてないで気持ちに応えなさい!って怒られてたし」
「善処します……」
シェラザード達と別れた後、わたしとリィンは町中をぶらついていた。エステルとヨシュアはどうやらデート中のようで他も皆も顔は見たが今どこに
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