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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百十二話
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トの為に穴が多く空いている…。
陣地にはいいでしょう)
リムは気配と音に気を付けながら、少しずつ後退した。
円香はエレンに対し、ライフルのトリガーを引いた。
軽い発砲音と共にBB弾が吐き出される。
(っ…! 弾が遅い!)
弾が届く頃には、エレンはもうそこにはいない。
(もっと近づかないと…)
円香が遮蔽物の影から身をだし、エレンへ突撃する。
エレンも近付かせまいとライフルを撃つ。
(これくらい避けられるっ…!)
連射とはいえ、たかだか一人分だ。
その程度なら三人には見えるし避けられる。
(射撃が正確だから避けられる…! ある意味私達のじゃくてん!)
エレンの射撃も、円香の射撃も反動ではぶれない。
気功で強化された肉体が完全にグリップを保持する。
「っ…!」
エレンが大きく飛び上がり、積み上げられた資材を越えて後退した。
「逃がさない!」
円香が資材を飛び越え追撃。
パンパンパンパン! とエレンがハンドガンで牽制する。
そしてエレンの手には細い何かが握られていた。
健在の中から取ったEカーボンの棒だ。
エレンがそれを片手で回すと黒く透明な壁ができる。
「織斑流武器術スピニングシールド!」
「あー! エレンずるーい!」
エレンは半身になりスピニングシールドに身を隠しながらハンドガンを撃つ。
円香がドラム缶に身を隠す。
二人が資材に囲まれて撃ち合っているのを、リムは上から傍観していた。
「今ですね」
FAを整備するためのキャットウォークの上で伏せていたリムが二度トリガーを引いた。
それらは弱いながらも確りと届き…。
ぺちぺちぺちぺちぺち!
「「!?」」
円香とエレンに命中した。
ばっと二人がFAハンガーの方を向くと、ゆっくりと立ち上がったリムがフッと笑った。
「二回戦のルールを決めましょう!」
リムが口に手を当てて二人を呼んだ。
悔しそうにリムのいるキャットウォークの下に来る二人。
リムがトン、とキャットウォークから飛び降りた。
「「むぅ………」」
「取り敢えず次は加速魔法だけ解禁しませんか?
このエアガンは弾が遅すぎますし。
それと目の周りだけ対物障壁も」
「「さんせい!」」
「三回戦は三回戦で考えましょう」
二回戦が始まった。
円香とエレンはスピニングシールド用の棒を持っている。
(ふふふ…加速術式を込めたBB弾はスピニングシールドじゃ弾けませんよ?)
FAの脚部パーツの穴からライフルの銃身を覗かせる。
左手には、ハンドガンを握っている。
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