四十七枚目
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な。旨そうだ」
きゅぃぃっ!? とプチドラゴンsが悲鳴を上げて、チビドラゴン二匹の翼の下に潜り込む。
「まぁまぁ、安心してくださいな。食べるにしてもちゃんと調理しますから」
ピぃ!?
結局ヴァーリの下に全プチドラゴンが集まった。
「こういうの見ると、つい意地悪したくなっちゃうのよねぇ…」
朱璃の膝の上のチビドラゴンはクァとあくびをしている。
「食べますか?」
朱璃がみかんを差し出す。
「くゅー」
差し出されたみかんを加えると上を向き、咀嚼する。
「くゅー…」
尻尾が嬉しそうに揺れる。
「本当に猫みたいですね」
side in
「しょぉーねぇーん! もうね!もうね! あの老害ども吹き飛ばしたいんだよぉ!」
「くっそこっちがハズレだったか。落ち着けセラ」
セラに酒を飲ませたら唐突に愚痴りだして、今に至る。
なんかヤバそうな機密をポロポロこぼし始めたので藍華とミルたんはドラゴニューツの新年会にロストで放り込んだ。
さっきからこの女特級秘密事項をペラペラとしゃべっている。
教会とか旧魔王派に送り込んだスパイの名前とかのどうでもいい割に知った責任が重いやつばっかりだ。
「あー、はいはい。数年以内に旧魔王派はクーデター起こすからその時に存分にやれ」
「よっしゃぁ! 死ねシャルバぁぁぁぁ!」
シャルバ? 誰だっけそれ? まぁ、どうせ旧魔王派の誰かだろ。
「その時には、きっと俺もアンタの為に戦えると思うよ」
現在悪魔側から振られている仕事の多くははぐれ討伐。
それも秘密裏に。
たぶん駒王協定が締結されるまではこのままだろうな。
俺まったくクイーンっぽい仕事してないし。
しばらくセラの相手をしていると、部屋の角にログインエフェクト…じゃない、転移魔方陣が浮かんだ。
「やはりここでしたかお姉様」
現れたのは青いドレスに身を包んだソーナだった。
「あー! そーなたんだぁー! 一緒にのもぉー!」
「ダメです。パーティーは終わりましたが今からサーゼクス様が内密の御前会議を行いますので」
「えぇー! やだやだやだぁー! 飲むのぉー!」
「ソーナたん、この酔っぱらいさっさと引き取ってくれないか?」
「は?」
こわ…。
「ソーナさん、この酔っぱらいさっさと引き取ってくれないか?」
「元からそのつもりです」
ソーナはセラの顎を片手で掴んで口を開けさせると、毒々しい色の液体を流し込んだ。
ビクンッ! とセラが震えて顔を青くする。
「なに今の」
「酔い覚ましです。少し刺激が強いですが」
「あ、そ…」
ソーナ
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