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リュカ伝の外伝
哀れな男、心の闇、悲しい結末
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す!
その光景を見て悲鳴を上げる母親の頭へもこん棒を叩きつける!

性欲を満足させた俺は、今度は食欲を満足させるべく酒場へ繰り出した。
そこで、ここルラフェンより西にある山の滝の裏にある洞窟に、お宝があるとの情報を得た為、俺は一財産稼ぐ気になっていた。



<滝の洞窟>

酒の勢いで直ぐさま町を出てしまったが、何とか山も麓まで来る事が出来た。
山の岩壁をよじ登り、滝の裏側にある洞窟を発見。
そのまま洞窟内を探索する。

暫く洞窟内を探索していると、人の声が聞こえてきた…
「あれ!?誰かいる!」
緊張感の無い声…

振り向くと、紫のターバンを巻いたあの男がこちらへ近付いてくる。
「あら?本当ね?船もなかったし、どうやって来たのかしら?」
しかも、ド偉いベッピンを連れている!

この男は本当に腹が立つ!
「おいおい…ヒョロいニィちゃんは女連れで冒険ごっこかぁ?」
俺の女を寝取ったヤローだ!
コイツのせいで俺はヒデー目にあってんだ!
目の前でテメーの女をブチ犯してやる!!

「ここにはお宝があるらしいが、おめぇみてーなモヤシには無理だぜ!」
俺の言葉にシカトして通り過ぎようとしたので、ツレの女の尻を撫でてやった。
これから楽しませてやる事への挨拶代わりだ。
「きゃ!」

「ネェちゃん、良いケツしてんな!そんなヒョロいのじゃ無く、俺のぶっといので良くしてやんぜ!」
俺は自分の尻を押さえこちらを振り返る女に手を伸ばす…次の瞬間!
俺の左頬へ強烈な衝撃が迸る!!
記憶はそこで終わった。
何が起きたのか判らない…



気が付くと俺は数人の荒くれ者共に囲まれていた。
「おう、気付いたか!こんなモンスターもいない洞窟で誰にやられたんだ!?」
左頬が激しく痛い!
どうやらあのヤローにやられた様だ…

「ムカつくヤローに不意打ちを食らったんだよ!!」
俺の言葉を聞き荒くれ共は盛大に笑ってやがる!
笑い事じゃねぇ!
ムカつくヤロー共だ!!

「まぁ、いい…この洞窟にお宝があると聞いて来たんだが、その不意打ちヤローがかっさらって行った様だ…何もねぇ!!」
クソッ!あのヤロー…また俺から奪いやがった!
必ず殺してやる!

「俺達はカンダタ一家。おめぇー名前は?これからどうすんだ?俺達と来るか?」
カンダタ一家!?
フン!おもしれぇ………
「ああ…俺はジャイー。俺も仲間に入れてくれ…」
「構わねぇーが一番下っ端だって事を忘れんなよ!」
今は下っ端でいてやる…だが、いずれ盗賊団を奪ってやる!
ジャイー一家に変えてやる!!




<世界の某所>

俺がカンダタ一味になってから数ヶ月。
俺には盗賊が肌に合っている様だ。
人生最高に幸せな毎日を送ってい
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