十二話目
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たのはオニキスの方だった。
ドラゴンライダーキックがアナザーリュウガを打ち抜き爆散する中オニキスは地面へと着地する。
それに遅れて気絶した匙とアナザーリュウガウォッチが地面に落ちる。
「匙!」
慌てて匙に駆け寄るソーナ。アナザーリュウガに変えられる前にナイトローグに暴行を受けた傷や先ほどのオニキスとの戦いでボロボロになっているが命に別状はない。
「雫、匙の治療を」
「うん、分かった」
ベルトからカードデッキを外しながら雫に匙の治療を頼むと、それに答えて匙に駆け寄って治療の術をかける。
「ありがとうございます!」
ボロボロになって居た匙の体は治療の術を受けた影響で表面的な傷は無くなっていく。
「うん、骨折とかが無くて良かった」
骨折した状態では今彼女の使える術では正しく嵌めた後ではないと歪な形に固定されてしまう恐れがある為だ。
また使えない最上位の術ならば文字通りの完全回復をさせることの出来る奇跡に近い物であるのでその心配もないのだが。
匙だけで無く他の眷属も治癒してくれた雫に何度も感謝しているソーナを他所に四季はアナザーリュウガのライドウォッチへと視線を向ける。
「どうしたの?」
そんな四季の姿を怪訝に思った詩乃が問いかけてくる。
「いや、アナザーリュウガのウォッチが」
『完全に破壊されて居ない』と言葉を続ける四季の視線の先には、罅こそ入っているが砕ける様子もなく転がっているアナザーリュウガのウォッチが有った。
「っ!?」
念の為に回収しようとそれに触れた瞬間、アナザーリュウガのウォッチは輝きと共に砕け散る。
『龍騎!』
『リュウガ!』
アナザーライドウォッチが砕けた後には先ほどまでの怪物然とした姿では無く、騎士甲冑を思わせる赤い仮面ライダーの顔の描かれたライドウォッチとオニキスによく似た仮面ライダーの顔の描かれた二つのウォッチが落ちて居た。
その二つのウォッチは龍騎ウォッチとリュウガウォッチだ。
アナザーライダーの物では無く、正式なライドウォッチの方である。
その二つを手に取った瞬間、黒い影が四季を襲う。
「っ!?」
「四季!」
突き飛ばされた自分を支えてくれた詩乃に感謝しつつ襲いかかって来た影へと視線を向ける。
「ナイトローグ!」
「ふう、奪えたのはリュウガウォッチの方だけでしたか」
影の正体ナイトローグを睨みつけながらその名を叫ぶ四季を他所にナイトローグは手にしたリュウガウォッチを眺めながらそう呟く。
「まあ良いでしょう。暫く龍騎ウォッチは貴方に預けておきましょう」
手の中にあるリュウガウォッチに触れるとウォッチの形が変形して『2002』の数字とリュウガのクラストが
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