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女神と星座の導きによりて
聖域編
星30 物語の始まり
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 「ちょっとコロシアム裏に来なさい」

 「は?」

 そう言うと私は星矢を勢いよく小脇に抱えてコロシアム裏まで走って行きました。
 それを見ていた魔鈴さんは茫然としてしまって追いかけられなかったらしく、私の後ろ姿を見ていたそうです。
 そこへアイオリアが来て、魔鈴さんに挨拶すると

 「星矢は一緒ではないのか?」

 と聞き、

 「……コロシアム裏に行っちまったよ」

 と、言うとアイオリアが顔色を真っ青に染め、

 「そ、そうか。コロシアム裏か。……随分懐かしい言い方を聞いたな」

 「アイオリア?」

 「何でもない……」

 と、まぁ、そんなやり取りがあったとか、なんとか。
 とにかく、星矢には此処で私の名前はマズいので他の言葉で呼んでほしいと言ったら、

 「じゃぁ、おば「せ い や?」……お姉様」

 「いやー、お姉様では今更感があって恥ずかしいですねぇ」

 沙織にお姉様とか呼ばれたらニヤニヤしそう。おかあさまでも言われた時嬉しかったですけど……。

 「……どうしろっつーんだ」

 プイっとそっぽを向いて拗ね始める星矢。まぁまぁ

 「姉御とか、姉貴とかなら良いですよ?」

 「言い方が変わっただけじゃねーか!!」

 おおう、鋭いツッコミありがとうございます。

 「でも、姉さん呼びは嫌でしょう?貴方にとって特別な方の呼び方ですもんね」

 「うっ……」

 自身の実姉に対しての呼び方です、大事な方ですからね。

 「じゃ、じゃぁ……あねきで」

 「はい!わかりました!ではこれからは此処に居る間、姉貴と呼びなさい!」

 「ん?」

 星矢が首を傾げました。なんぞ?

 「此処に居る間?真名さ……姉貴、どういう意味だ?」

 「私も魔鈴さんと共に君を強くしようかなって!」

 ………………

 「は?はぁっ!?」

 「星矢、安心しなさい。内緒ですが、こう見えても私は元聖闘士!それに師匠っぽい事もした事がありますから、加減も分かっているつもりです!大丈夫、ちゃんと魔鈴さんとはお話させて頂きます!」

 「ちょ、ちょっと……」

 「座学も任せろー、バリバリー」

 「やめて!」

 そういう訳で、星矢を原作より強化しようキャンペーンの始まりです!
 まずは聖闘士として基礎は出来ているみたいなんで、50s程のリストバンドを……。
 こうして私の運命の輪から抗う為に、出来る限りやっていこうという決意の物語が始まったのでした。
 あ、それから無事に星矢はペガサスの聖衣をGETしましたよ。戦闘シーンは割合しました!メンゴ☆
 強いて言うなら最初はちょっと危なかったですが、後半は殴ったら地面に埋ま
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