第五十一話 お餅つきその二十五
[8]前話 [2]次話
「はい、じゃあお話はね」
「これ位にして」
「御飯食べ終わったらね」
「ひのきしん戻りましょう」
「ええ、そうね」
私も妹達のその言葉に頷きました。
「もうすぐ食べ終わるし」
「終わったらすぐによ」
「また頑張りましょう」
「わかったわ。じゃあ阿波野君もね」
ここでも阿波野君に言いました。
「お餅つき頑張ってね」
「はい、僕達がついたお餅が供えられるんですよね」
「本部にも大教会にもね」
「じゃあ勇んでつかせてもらいますね」
このこと自体には勇んでいる阿波野君でした。
「お餅つかせてもらいます」
「頑張ってね」
私はこう言って食器を下げてひのきしんに戻りました、それは妹達も同じでしたがお餅に粉を付けて丸める中で。
どうにもというお顔でこんなことを言ってしまいました。
「阿波野君の執念深さはどうにかしないとね」
「そこはお姉ちゃん次第ね」
「お姉ちゃんのお仕込み次第よ」
妹達はこう私に言ってきました。
「それでどうなるかよ」
「あの人もね」
「そうね、先輩だから」
私は妹達の言葉に頷きました。
「頑張らないとね」
「まあ今はね」
「先輩として頑張ってね」
「さもないとね」
「あの人のしつこさはそのままだからね」
「そうよね、明るい子だけれど」
それでもと思いました、本当に。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ